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4月の田舎モン!【青森 津軽の田植え体験】-3

今月の田舎モン!

今月はいつもと趣向を変え、東京の人の田舎体験を紹介中。
ECOFFスタッフで海外留学NPO「ア フォーリーフ」代表のコウダイさんによる
青森県の田植え体験記でございます。

なお、文章は海外留学NPOからの視点で書かれていますが、
一部割愛した部分をのぞき、コウダイさんの原文のままで掲載して参ります。

 

青森 津軽の田植え体験

こんにちは、コウダイです。

農業にしても、一般のサラリーマンにしても、自営業で経営をしても、
どんな仕事でも、楽ちんな仕事ってないですよね。

農業だったら、天候やタイミングに左右されるし、サラリーマンも業績や会社の経営に左右されたり。

農業をやってみると、決して重労働なだけでなく、資金繰りがどのようになっているのか?
どんな生活に自分に幸福感を感じるのか?改めて、考える事ができます。

でも、やっぱり子供を育てる環境には自然が多いといいけれど、
学歴社会を生き抜くためには良い学校の近く、、
なんていう葛藤も生まれてきてしまい、やっぱり難しいものです。

農業体験や留学などで、一度自分の置かれている環境から外に出てみると、
それをじっくり考える事ができるかもしれません。

さて、前回に引き続き、最終会の後編となります。

 

リンゴもメロンもスイカも名産

 

津軽半島の日本海側は、砂丘地帯にもなっており、実はメロンの名産地という事が発覚。
なんともスイカににメロンに、昔から人々はその土地に合わせ試行錯誤した結果、
その土壌にぴったりの名産が出来るようになったという事ですね。

青森と言えば、りんごのイメージが定着していますが、
5月の青森はまだまだ少し肌寒く、少しずつ花が咲いている時期かなぁという感じ。

それにしてもどこもかしこにも広がるリンゴ園は、青森感を演出してくれていますが、
実は砂丘地帯になっておりメロンやスイカなどの作物を育てるのにも適しているという土壌。

ちなみに、とも君の農家は米とメロンとトマト。
そのトマトというのも津軽の名産なのだそうです。

それをひとめで見て取れるのが、なんとも不思議ちゃんな、
イメージキャラクターのつがーるちゃんの登場です。

留学NPO代表コウダイのこれくらいポジティブにBlog

 

とりあえず?一通り、名産品を取ってつけたつがーるちゃんは、
なんだか評判はいいのか、悪いのか、と言っていました。
ともあれ、キャラクタービジネスというわけですよね。苦笑

 

斉藤さんの家畜小屋へGO

メロンは、ビニールでまだまだ暖かさが必要で、ビニールでカバーをされています。
その間に雑草などが生えてしまうとそこから栄養分を取られてしまう。

という事で、秋にとれた稲の残りを干しておいておいたものを、藁として使っており、
まずは巨大に山積みされた藁をおろす肉体労働作業から始まりました。

この藁が足りないと、他の農家さんからわけてもらったり、
購入したりしないといけない為、この作業も大切な作業。

こういうところで、
全てを無駄にしない、エコ的な考えもしっかりと自然に農業には取り入れられているな
と改めてみると感じる事がありました。

そして、そのメロン畑のすぐ側にあるのが、噂の『斉藤さん』の家畜小屋。
そこには、斉藤さんが、子供のように可愛がっている動物達が溢れているのですが、
さすがはおじいちゃん!昔から山の動物を捕まえて食べていたという話を
作業中にずっと話していたのですが、こ〜んな可愛い動物達を愛でているのですが。。

$留学NPO代表コウダイのこれくらいポジティブにBlog
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どうやら、全て食用だという話。
これこそ、究極なエコなのか?自給自足なのか、
笑顔で語る斉藤さんには、微塵の悪意もありませんからね。

というよりも、やっぱりそれが食料不足で極寒な冬を越す知恵でもあるんでしょうね。
それにしても、楽しそうにしている斉藤さんをみるとほのぼのします。

最終日を特別にオフにしてくれました!田植えの時期が終っても、だんだんと夏本番へと向かっていく
5月、6月の初夏の季節は、田植えが終ってからでも、毎日のように残っております。

農業に、週末もなく毎日作業をしなくてはならないのは当り前の事ですが、
この忙しい時期に最後の日だけでも、という事で、お父さんは仕事だったのですが、
トモ君は特別にオフとなり、行きたい所へつれていってくれることに。

これも、嬉しい限りですね。
作業中にずーーっと、視界の中から消えなかった岩木山。

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その形の美しさから津軽の富士とも呼ばれている、
東北地方でももし、時間があったら、行きたいなぁ、と常々思っていたのですが、
標高は1625メートルでたっぷり時間がないと登れそうにないなぁ、と思っていたのですが。。

なんと、車で山頂まで行く事が出来、
リフトを使えばすぐそばまで行けるそうで、トモ君が私達を連れて岩木山へ一直線。

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リフトから降りてから、さらに約40分ほど、山を登らなければいけないのですが、
ごつごつとした岩山を登り、山頂から眺める景色は素晴らしいもの。

周辺では最高峰の為、海や私達が作業をしていた畑の方面など、
一望する事ができなんとも言えぬ達成感です。

頂上には鳥居があり、周りの人達からは聖なる山だという事もひしひしとかんじました。
面白かったのは、外国人観光客が近くのアメリカ軍基地の
家族の方々などが登山にきていた為、思いも寄らぬ場所で、海外からのお客さんに遭遇。

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こんな青森の先端に、日本人の私ですら来た事もなかったのに、不思議なものですよね。
きっと私がファームステイをしていたタスマニアやオーストラリアの山々にも
行った事がないオーストラリア人は沢山いるのだと思います。

こんなところに!?というのは、どこの国でも一緒の事ですよね。

麓にある立派な神社は、岩木山神社。
聖なる力をびんびんと感じる山は、山頂まで続く山道と繋がっておりう、
麓から本格的登山が楽しめるそうです。

農業ボランティア体験をして。。。

 

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農業ボランティア体験、といっても今回はほとんどファームステイという環境となりました。

海外ではホームステイという習慣が一般的に染み付いており、
他人をゲストとして、自分の家族のように迎えてくれる、
“フレンドリー”な習慣が当り前のようですが、
やはり日本ではよそ様のお宅にあがるという事は、
お互いに気を使ってしまうという事が残っているのは、否めません。

それは、きっと海外でのルームシェア文化と、
日本のように狭くても1人部屋を借りて1人暮らしをするという
文化の違いにも繋がっているなとも感じられましたね。

特に、津軽のように言葉の壁もあった私達は、
まるで異国にホームステイをしている気分で、不思議な事ばかり。

食べ物ひとつについても、東京と青森の文化の違いを知るのは、
とても脳みそに刺激的で、忘れかけていた、人と人とのコミュニケーションの大切さや、
環境によって異なる考え方など、良くも悪くも感じさせてくれます。

一度、英語を習得してしまうと、英語のできないもどかしさ。
というのも感じる事がなくなり風化してしまいがちすが、こういう体験だけでも、
やっぱり実際に留学に行かれている生徒さんの気持ちを思い出させてくれる事も。。。

農業=ファームステイ・異文化交流=海外留学


どんな事でも、とにかくやってみなければ、わからない。
オフィスにいて、パソコンに向かっているだけでは、分からない事もたくさんあります。

これからも最新の情報を届ける為にも、そして、
ファームステイや海外での農業研修などなど、
どんな事でもグローバルで広い視点を保つために、色々なチャレンジをし続け、
良いカウンセリングを出来るように努力して参りたいと思います。

先日、トモ君に久々に連絡をし、今年も5月の田植えの時期は、
農業ボランティアに行かせてもらうことにしました。

今回は、弟とではなく、私単独で行く事になると思いますが、
実はトモ君もアメリカに農業留学をしていた経験があり、広い視野を持っている、若き跡継ぎです。

まだまだこれから農業を継ぐべきか迷っている若き農家もたくさんいます。
そして農業を広く大きなものにする為に、村おこしをする為に、
どのような取組みをしていくべきなのか? 考える事、学ぶべき事はたくさんありますね。

また、1年ぶりに再会し、お互いの情報をアップデートするのが楽しみで仕方ありません☆

それにしてもホームステイさながらの体験は、
海外留学にも近く、まさに津軽留学といった感じでしたよ!

ファームステイはオーストラリアで実施されている、
ワーキングホリデーの2回目の権利を取得する為に、
多くワーホリメーカーさん達が、体験している事ですが、
その多くのワーホリさんたちが、初めての農業に四苦八苦をしている現実もあります。

少しでも農業体験をしていれば、もしかしたら待遇が良くなったり、
仕事を多く回してもらう事があるかもしれませんね。

今後、オーストラリアのワーキングホリデーや留学を考えている方や、
ファームステイやWWOOF(ウーフ)に興味がある方は、是非いつでもご相談下さいませ♪

まだ、β版ではあるのですが、タスマニアでのファーム研修をまとめた
ウェブサイトも作っておりますので、ご興味がある方は参考にしてみてくださいね。

(文章:宮坂幸大 / 海外留学NPO ア フォーリーフ)

来週はいよいよ最終回。
特別編をお届けします。