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トカラ列島について

トカラ列島ってどんな場所?
このページでは、トカラ列島に関する情報をお届けします。

 


トカラ列島とECOFF

トカラ列島とECOFFの出会いは、ECOFFの代表理事が学生の頃にまで遡ります…。

ので、そのエピソードは省きますが、ECOFFでは創立して一番最初に
トカラ列島でのボランティアツアーを企画したりと、深い繋がりがあります。

ECOFFでは、トカラ列島の現地NPO法人トカラ・インターフェイスや、
十島村役場と協働し、夏期と春期の大学生の休暇に合わせ、ボランティアツアーを行っています。


トカラ列島の概要

フェリーとしま

トカラ列島は数ある日本の離島のなかでも突出してユニークな地域です。

たとえば、村への交通手段は週2便しかないフェリーのみで、
どの島に行くにしても必ずフェリーのなかで一泊しなければなりません。

それくらい、本土から遠く離れているのです。

だから、トカラ列島には独自の動植物が生息し、
また、トカラ列島の位置は、温帯気候区と亜熱帯気候区の中間にあり、
動物地理学上の旧北区と東洋区の境界にあるほか、
日本本土の文化である大和文化と、琉球文化、
更には東南アジアの文化の中間でもあるので、とにかく、ユニークです。

独自の文化が育まれ、現代にも引き継がれています。

トカラ列島の持つ魅力は以上のような、

  • 「隔離性=秘境という魅力」
  • 「独自の自然=トカラ列島ならではの動植物」
  • 「独自の文化」

の3点に大まかに分類することができますし、
学術的にはこのトカラ列島での研究が非常に少ないことも
魅力の1つに含めることもできるでしょう。

トカラ列島の概要は下記のとおりです。

  • 位置:屋久島と奄美大島の間
    北緯 29°08′ 東経 129°13’〜 北緯 29°59’30” 東経 129°55’01”
  • 島の数:有人島(7)、無人島(5)
  • 総面積:101.35k㎡
  • 総周囲:148.53km
  • 長さ:162km
  • 最高点:979m
  • 総人口:596人(358世帯)
  • 気候:亜熱帯気候
  • 交通手段:フェリー


トカラ列島の場所

でも、その前にこのページを覗いている方のほとんどが、
トカラ列島の場所を知らないのではないでしょうか?

まずは、トカラ列島の地図を見てみましょう。

上の地図の、屋久島と奄美大島の間にある小さな島々が、トカラ列島です。
口之島から宝島まで、7つの有人島があり、その他に5つの無人島があります。

南北の長さは162kmあるのですが、
この162kmという長さは東京−藤枝(静岡県)間に相当する距離で、
この行政区の長さは日本で最長なんです。

ちなみに、村の総面積は101.35k㎡、総周囲は148.53km。
最高点は中之島御岳の979mとなっており、
この面積はおおよそ世田谷区の2倍弱の大きさです。

人口は全ての島を合わせて596人(358世帯)。
最も人口の多い島でも141人(84世帯)で、
最も人口の少ない島だと、47人(25世帯)しか暮らしていません。
※2010年12月の時点(広報十島より)

こんなに小さな島だと、学校がないのではないか?
と思う方も多いのですが、7つの島全てに小中学校があります。

ただ、他の離島同様に高等学校はないので、
島の子どもたちは中学校を卒業すると
一人で本土の高校に通うことになるのです。

 


トカラ列島の特徴

天然記念物のトカラウマ

冒頭でも触れたように、トカラ列島は本土と隔絶されているからこそ、
豊かな自然と文化が継承されてきているのも、大きな特徴です。

たとえば、トカラ列島固有の動物。

天然記念物のトカラウマをはじめとして、野生牛、トカラヤギ、トカラハブなど
様々な固有の動物がいます。

 

巨大なガジュマルも多い

また、トカラ列島固有の植物も見逃せません。

香り豊かな「カサブランカ」という名前のユリのもとになった
タモトユリをはじめとして、トカラカンアオイ、
またこちらも香り高いショウコウミカンなど
様々な固有の植物や珍しい植物が自生しています。

 

 

仮面神ボゼ

トカラ列島独自の文化も数多くあります。

たとえば、年に3回もある正月ですとか、ボゼという仮面神の現れるお祭りなど、
説明しきれないくらい多くの文化が継承されています。

このように、多くの固有の動植物や文化を保ち、アクセスも難しい地域は、
日本広しといえども、 トカラ列島以外にはなかなか見当たりません。

トカラ列島は、多くの旅人にとって、
行きたくても行けない憧れの場所でもあるのです。

特に、トカラ列島の海は釣り人やダイバーにとっては憧れの場所。
その海の透明度や豊富な魚の種類、大物の量、手付かずの自然は特筆に値します。


中之島の紹介

中之島は、トカラ列島最大の島で、人口も最も多い島です。

中之島の御岳

昔から中之島はトカラ列島の中心的な島だったらしく、
“中”之島」という名前からもそれをうかがうことができます。

さて、この島には「トカラ富士」の相性を持つ
美しい活火山「御岳(979m)」があり、
この山こそ、中之島のシンボル と言うことができます。

御岳は今でも活動を続けている活火山なので、山の頂上からは噴煙がでており、
この島が火山でできているのだということを島を訪れた人々に伝えてくれます。

中之島には3つの集落があり、そのうち2つは海に面した場所にありますが、
1つは海岸からずっと山に登った高原にあります。
その高原には一本道が延々と続いており、島とは思えない雰囲気です。

高原には広大な放牧場が広がっており、そこに半野生状態のトカラウマが暮らしています。

もっと知りたい方は、十島村公式サイトをご覧ください。


宝島の紹介

宝島は、トカラ列島の一番南に位置する有人島で、3番目に人口の多い島です。

宝島の海

その名前の通り、島にはなにか宝が隠されていると噂され、
一時期は多くの探検家が宝島に調査をするために訪れたといいます。

宝島とその近くにある小宝島は、他のトカラ列島の島々とは異なり、
隆起珊瑚礁によってできています。
つまり、白い砂浜が広がる、まさに南国といった雰囲気の島だと思ってください。

島内には大きな鍾乳洞がいくつかあり、
最も大きな「観音洞」は、島で最も神聖な場所とされて大切にされています。

もっと知りたい方は、十島村公式サイトをご覧ください。


トカラ列島で体験できるボランティア

ECOFFが募集するトカラ列島でのボランティアでは、以下のような活動ができます。

  • 島ラッキョウの収穫や植え付け
  • ラッカセイの収穫や植え付け
  • 仔牛への餌やり
  • トカラウマへの餌やり
  • タケノコ山の整備
  • 畑の開拓
  • などなど
    ※季節や島、状況によって変わります。


トカラ列島で体験できるアクティビティ

トカラ列島では、以下のようなアクティビティを楽しめます。

  • 歴史民俗資料館の見学
  • 天文台での天体観測
  • スキューバダイビング
  • スノーケリング
  • 御岳トレッキング
  • カヌー
  • などなど
    ※季節や島、状況によって異なります。


トカラ列島への行き方

トカラ列島は離島中の離島。
この島々に行くにはけっこう大変です。

とにかく、たどり着くためにはフェリーに乗らなければなりませんが、
鹿児島から出発する方法と、奄美大島から出発する方法があります。

 

鹿児島から行く場合

  1. 鹿児島空港へ(飛行機)
  2. 鹿児島市内へ(高速バス・40〜60分)
  3. 鹿児島港へ(路線バス・約10分)
  4. 夜11時頃までにフェリーとしまに乗船
  5. 翌日、目的の島で降りる

 

奄美大島から行く場合

  1. 奄美大島へ(飛行機)
  2. 名瀬港まで行く(高速バス・約60分)
  3. 明け方3時頃までにフェリーとしまに乗船
  4. 翌日、目的の島で降りる

 

もっと詳しく知りたい方は、コチラをご覧ください。


トカラ列島へ持って行きたい物

一度トカラ列島に入ったら、そこはもはや日本ではないと思った方がいいかもしれません。

  • 常備薬:トカラ列島には病院も薬局もありません。
  • 酔い止め:フェリーは想像以上に揺れます。
  • かゆみ止め:中之島にはブヨもいます。
  • 懐中電灯:夜中は真っ暗になるところが多いです。
  • 嗜好品:トカラ列島には、売店のない島もあります。
  • 水着:泳ごうと思っている方は、必須です。

ボランティア向けの持ち物リストも公開できるよう、準備中です。


お役立ちリンク

さあ、トカラ列島へ行く決心が付きましたか?
そんなアナタは事前に以下のウェブサイトもチェックするといいと思いますよ。

 

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