ついにこの日が来てしまいました。別れの時です。 この10日間は生まれも育ちも東京の私にとってかけがえのない経験となりました。
都心での生活は最新の情報に触れることができる、 さまざまなものや経験を手軽に入手できるという点では確かに優れていると思います。
しかし、簡単に手に入るがゆえに、一つ一つの行動や食材、経験に対しての「思い」は軽薄なものとなっていたことに奥尻島での生活で気づくことができました。
例えばイカを食べた時には、島民のEさんが早朝に私たちのことを思ってイカを釣りに行ってくださり、 それをYさんが食べやすいように処理をしてくださるというストーリーがありました。もう少し大きな視点を持てば、奥尻島のブナの森が栄養を生み出し、海を豊かにしたことでイカが生息することがでるというストーリーがあります。つまりブナの森があったからこそ私たちはイカにありつくことができたのです。(ブナの森にも感謝!)
このように一つのモノ、コトからその恩恵の背景にあるストーリーを想像することで感謝の気持ちを持つことができるのです。
私たちが今回の活動で手がけたシェアハウス「cocokara」の名の通り、この島での思いや経験を今後の生活のヒントとして大切に心に刻んで生活していきたいと思います。
P.s.帰りのフェリーが出港する際に、この10日間の思いが溢れ、ついつい涙が溢れてしまいました。素の自分をすぐに受け入れてくれたecoffの9人をはじめ奥尻島でお世話になったみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。またお会いしましょう!!ありがとう!