自然に涙が溢れました。

最終日の夜、三陸の7年半の映像を見た時のことです。

その映像の前半に登場する海は、今回潜らせていただいた三陸の同じ海。その海が、瓦礫で埋まっているのです。家財道具や車や船が海底に沈んでいました。豊かな漁場の美しい海の姿は、そこにはありませんでした。

その海に、この10日間で何回も潜らせていただきました。そして、そこは、本当に綺麗でした。海底まで見通すその視界には、魚の群れ、養殖の仕掛け、海藻の重なり。。。いろんなものがありました。映像の中であった瓦礫の姿を見ることはありませんでした。

その理由が、映像の後半に描かれていました。

綺麗な海を取り戻すために、漁師が、ダイバーが、地域住民が、各地からのボランティアが、力を合わせて瓦礫を引き上げる、その模様が描かれていました。

それを見て、自然に涙が溢れました。

10日間、多くの魅力を味わった三陸の海。深夜のホタテ漁、荘厳な朝日の情景、新鮮で美味しい海産物、優雅なシュノーケリング、賑やかなカモメの声、快適な海風。。。その恵みの源には三陸の海がありました。

その美しい三陸の海。ここには、震災の後、故郷を取り戻そうとした多くの人々の想いと願いと祈りが宿っている、そんな風に思いました。

三陸の海は、いままでもこれからも、誰かにとって大切な場所。その豊かな海と10日間を供にして、自分たちにとっても、三陸の海が特別な場所になりました。

それを本当にうれしく思います。

そして、だからこそ、ここにはまた、戻ってきます。

戻りたい理由、戻れる理由、戻るべき理由が、きっとあるから。

三陸の海は、世界で一番”美しい”海です。