与論での生活も本日が最終日。
今日は片付けや部屋の掃除が中心で作業はありません。
メンバーとも今日で最後だと思うと秋めく与論と共に寂しさを感じます。
振り返れば不安と期待に胸を膨らませて訪れた初日。
農作業という一人では出来ない作業を、初対面のメンバーで期限内にやり切るには、短期間に各々の個性を理解し、互いに自分との違いを認める事が大切です。
刺すような日差し、不慣れな作業に心折れそうになる事もありましたが、世話人をはじめ、与論の温かい人々の支えがあってらかこそ。
それは極めてシンプル。笑顔で挨拶をする、気軽に声を掛け誰かの為に自分ができる事を見つけ、共に悩み、共に解決する。
そして共に働き、学び、語り、共に飲み、笑い、遊ぶ。
つまり「よく生きる為に働く」という事。
そんな当たり前のような事が日々の自分には十分に出来てなかったという事に気付くまで、長い時間はかかりませんでした。
今は心身の心地よい疲労感を、やり切ったという充実感と美しい島の風景が癒してくれています。
最後にボランティアとは、
単なる”体験”で終わらせるのではなく、”経験”に昇華させる事で初めて完結する事だと思います。
それは体験から学んだ事を多様な視点から振り返り、それが何だったのかを考える。そしてその本質を見出し、自分自身の日々の生活に取り込み実行する事なのではないでしょうか。
与論港で我々を見送り手を振るお世話になった方々、遠ざかる美しく小さな島と、そこへ繋がる我々を乗せた船がたてる青白い波を眺めながら、そんな事を考えていました。
私は社会人として参加しましたが、この経験が微弱ながらでも与論島に貢献できるよう、これからの会社生活を送っていきたいと思います。
またいつか必ず戻って来ます。
尊尊我無!