あけましておめでとうございます! マニアックな離島や海外の村で田舎生活を体験する「村おこしボランティア」でお馴染み「村おこしNPO法人ECOFF」代表の宮坂です。

あれ? もう2月だよと思った皆さん、今新年を祝わないのは日本ぐらいですよ〜。はい、いよいよ台湾にもお正月がやってたんです。そう、旧正月です!

台湾の年越しは前回ご紹介した通りあっという間に終わってしまいますが、旧正月は違いますよ。町中がこれぞお正月という雰囲気になるんです。

不思議なもので、日本の暦だと平日なのですが、周りがお正月気分になると日本人の私でも、すっかりお正月気分になってしまうのです。季節感というのは、カレンダーではなく空気で変わるものだとよく分かりますね。

さて、前回は新正月についてご紹介しましたので、今回は台湾の旧正月についてご紹介します。

台湾人の旧正月の過ごし方


旧正月の三峡老街の様子

年越し(新正月)の際はカウントダウンイベントがあったり、花火大会が各地で開催されたりしますが、旧正月はそういった派手なイベントはほとんどありません。どちらかというと日本のお正月と同じく親戚が集まってご飯を食べるという感じですね。

大晦日(除夕:チューシー)の前には市場で大量のお菓子を買い、家に来るお客さんにふるまえるよう準備します。また神棚にお供えをしたり、神様にお金をお供えしたり、朝も昼も夜も爆竹や花火を鳴らし大変賑やかです。

旧正月の食べ物

台湾の大晦日の定番料理「春巻き」

日本だと大晦日に年越しそばを食べるのが一般的ですが、台湾はそういった文化はないようで、家族そろって豪華なご飯を食べます。日本でいうおせち料理を大晦日に食べる感覚ですね。残ったら次の日(元日)にもそれを食べます。

除夕で食べる料理も、日本のおせち料理と同じく縁起を担ぎます。つまり、黒豆はマメに仕事をするように、とか数の子は子孫繁栄とかですね。

ちょっと面白いのが、台湾の場合は全部お金に関する縁起担ぎであることです。春巻は黄金に似ているのでお金が貯まるそうで、魚料理は魚を意味する台湾語とお金を意味する台湾語の発音が似ているので、やはりお金が貯まるようにということです。

神様にお供えするもの

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ほとんどの家庭にある神棚にはパイナップルやオレンジ、それに「旺旺(ワンワン)」という名前のお菓子をお供えします。写真撮る前に開封してしまいました(笑)。味はハッピーターンみたいな感じです。

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台湾といえばパイナップルというイメージが強いと思いますが、台湾人にとってはパイナップルは神様にお供えする神聖なものでもあります。

これは、パイナップルの台湾語(台湾の公用語は北京語、いわゆる中国語ですが、その他に台湾語があります。)が「オンライ」といって、「幸運が来る」という意味の台湾語と発音が似ているからです。

「旺(ワン)」は「運が良く、また商売繁盛」という意味があるので特にお店などではよくお供えされるというわけですね。

ちなみにオレンジは中国語で「柑子(ジュウズ)」と言い、これもまた運が良いという意味の「吉(ジー)」と発音が似ているため、お供えされます。

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道路では小さな焼却炉のようなもので「金紙(ジンジー)」を燃やす姿が見られます。金紙は金色の紙で、神様にお供えするお金です。台湾では神様にお祈りする時に燃やす習慣があります。お葬式でも燃やします。台湾も地獄の沙汰も金次第ということ?

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玄関にはおめでたい言葉が書かれた赤い紙を張ります。中華料理屋でよくみるあれです。

玄関に張られた赤い紙

台湾の旧正月の初詣

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台湾にも初詣の習慣がありますが、年が明けてすぐに初詣にいくのではなく、明るい時間にお寺「廟(ミャオ)」にお参りするのが普通です。

台湾人の牧師に尋ねた際、台湾の宗教は「道教」が一般的だと聞きましたが、台湾の宗教は日本と同様「ごちゃまぜ」というのが正しいのではないかと思っています。

観光客に有名な「龍山寺」などはまさに分かりやすいお寺です。あそこには仏像が有りますからね。道教の神様+仏教が混ざっているのが台湾の宗教だと感じています。

ちなみにお参りの仕方は日本の神社より複雑。お線香を神様にお供えするのですが、お寺によってお線香お供えする炉の数が異なるので、お寺の入口でお線香がいくつ必要か確認します。そして順番にお詣りしてお線香をお供えしていきます。

お寺のお詣りの仕方はなかなか面白いのでまたの機会に詳しくご紹介します。

旧正月の定番

台湾のお年玉
スーパーで見かけたさまざまな「紅包(ホンバオ)」

旧正月の定番は、何と言っても「爆竹」と「花火」。

爆竹はうるさくて道路が汚れるくらいでいいのですが、問題は花火。みんなこれでもかというほどロケット花火を飛ばし、素人が飛ばしていいの? と思うようなでっかい花火を打ち上げます。打ち上げまくりです。今も花火の音がします。

花火は誰でも路上で買えるので、あちこちで花火大会。さすがに環境にも悪いし、そもそも危ないので一時期花火が変えない状況が続いていたそうですが、近年はいつの間にか花火が解禁されていたとのこと。ちなみに北京では2015年の旧正月は花火が規制されたそうですね。

また、「紅包(ホンバオ)」という日本でいうお年玉もあります。台湾ではめでたい時には赤い封筒にお金を入れてプレゼントする習慣があるのです。

旧正月の観光

平渓で毎年旧正月に行われるランタンフェスティバル

どこに行っても人が本当に多く渋滞も激しいので、まったくおすすめしません(笑)。しかし、旧正月はたしかに賑やかで面白いもの。旧正月の時期の定番観光地は「迪化街(ディーホワージエ)」と「天燈(ティエンダン)」でしょうか。

迪化街はこの時期一年で最も盛り上がる商店街です。お菓子や食べ物が大量に売られます。ただし大晦日までが一番賑わっているので、年明け前に行きましょう。

天燈は、空にランタンを上げる幻想的なイベント。2015年は2月22日、2月27日、3月5日に「平渓」で行われます。平渓以外にも台中などでもありますね。

空に数えきれないほどの天燈が飛んでいく様は本当に幻想的。ただしこちらも毎年落下して火災が起きているそうで…。

新年快樂!

中国語で「あけましておめでとうございます」は、「新年快樂(シンニエン クワイラァ)」です。ということで、今回は台湾の旧正月についてご紹介しました。皆さん、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

参考:台湾にお正月休みはない!? 一瞬で終わる台湾の年越し!