今日は朝はゆっくり起きて、家で映画を見たりしながらのんびりと過ごしました。
何故かと言うと、昨日のレポートでも予告をした通り、今日はオオシチゲーという島の神行事があるからです。
オオシチゲーとは島にいる神様達が外を出歩く日だそうで、人間は神様に会ってはいけないらしく、外での仕事や作業を控え、家で静かに過ごし、早めに寝ないといけないのです。
オオシチゲーを迎えるにあたり、色々なしきたりがあるのですが、中でも私が島の方々からお聞きしたものをいくつか紹介します。
今日外を出歩く神様には、良い神様も悪い神様もいるそうです。
オオシチゲーを迎える2日ほど前から、くわず芋の葉にトブランギの枝を挿しこんだものを、家の玄関や窓などの出入りするところの外側に飾ります。
これは悪い神様が家に入ってこないようにするおまじないの効果があるそうです。
島の方の話しによると、手足の無い臼のような物がゴロゴロと転がってくるそうです。
鎌倉さんのお家にも一昨日作って飾ったのですが、2日も経つとくわず芋の葉がかなり萎れてきているるので、果たして効果はあるのでしょうか…
正直、少しだけ怖いです。笑
オオシチゲーの当日になると、早朝に島の男性達が裸で海に入り、体を清める潮浴びをします。
女性は参加することが出来ないので、今朝潮浴びをして帰って来た鎌倉さんにお話しを伺うと、衣服は何も身につけずに腰の辺りまで海に浸かり、手でパシャパシャと海水を体にかけたそうです。
潮浴びをした後、海水を瓶などの容器に少しだけ入れて、そこに笹を挿して家に持ち帰ります。
そして夜になる前に、笹を持って海水を飛ばしながら家の周りを一周して、家を清めます。
ちなみにその笹にも決まりがあるらしく、葉がまだ開いていない新芽を1つ合わせて3つか5つ葉が付いたものを選ぶそうです。
島には神役の方が何人かいて、その中心の1人の本祝(ホンボイ)さんと呼ばれる方が、夜になると1人で竹の葉を持って島を清めながら周り歩いて下さるそうです。
今日はオオシチゲーのため外での活動が何も出来なかったのですが、島独特の神行事を体験できる事が嬉しく思います。
とても興味深かったので、分からないなりに今日はオオシチゲーについて簡単に紹介してみました。
もっと詳しく知りたい方は是非悪石島に来て、島の方々に聞いてみて下さい!