📣 ECOFFは地域と参加者の安全のために、感染症についての対策および方針を定めています。詳しくはこちら

別府⑤ 年寄りの言うことと牛の鞦は外れないは本当か

今回の文章は客観的な観点からの考えであり、執筆者は当該地域やその地域の伝統について無知であることを承知ください。

次のような話し合いがありました。端的にまとめているので、全てを伝えられませんが、これを読んでどう思われますか。

ある自治会の総会に出席しました。年度の会計報告と次期自治会長を決めるという内容でした。現自治会長は6期12年務めており、御歳80歳、副会長は91歳です。自治会員が約20世帯の小さな自治会です。副会長はA さんを推薦しましたが、Aさんは他に9つの役職の仕事(自治会以外のものを含む)を抱えており、これらの仕事を誰かが代わってくれないと会長はできないと訴え、Aさんの2年先輩で現自治会長の次に高齢のBさんを推薦しました。Bさんは副自治会長が推薦しているのだからAさんがやりなさいと。他の方も意見を言う機会がありましたが、なかなか決まりません。自治会長は後で男だけ残って話し合いましょうと言って、次の議題に進みました。

私が意見を求められることはありませんでしたが、あの時考えていたことをここに述べます。

そもそも、自治会長は最年長者がするものなのでしょうか。なぜ男性しかなれないのでしょうか。力仕事ではないはずです。会計や陳情、運転して市街地へ赴くことは性別関係なく誰でもできるのではないでしょうか。そういう固定観念を取り払わないと持続可能なまちづくりは不可能だと思います。自治会以外にも氏子の会、老人会、婦人会などなど様々な会がありました。そんなに必要ですか。人口減少は現在進行形で、10年後にこの集落に人間がいるのか分からないような地域もたくさんあります。そんな現実に目を瞑り、昔からの伝統や、今までに経験していないなどの理由で、変えるべきことを変えないのは、決して良いことではありません。若者や女性が役職に就いてもいいのではないですか。この問題はこの件のみならず政治や教育、多くの社会で同じようなことが起きています。何か増やす時は何か減らさないとシステムは回りません。また、次の自治会長を決める際には、その次の自治会長を決める時のルールまでを決めておかないとまた同じようなことが起きると思います。

自治会存廃の話し合いに参加できたことは、地域活性化の第一歩であったと思います。あの時に意見を伝えても、外様の若者が何を言っているんだと言われればそれまでです。しかし、それではまちは変わりません。これから先何人もの若者が同じような意見を伝えれば、高齢者世代は考えを変えてくれるかもしれません。今私たちの世代にできることは、こういう現状があることを知ることです。そして、学生寮などに住み込み、ボランティアとして草刈りや建物の修築などの仕事をすることで現地の方の負担が減ります。若者をまちに呼び出すと、まちに活気が溢れるでしょう。初めはなかなか効果が出ないかもしれませんが、続けていくと自然と好循環が生まれ、地域活性化に繋がると考えています。ECOFFの目的もそういう所にあるのではないかと思っています。長々と書きましたが、地域活性化において若者は大きなカギになると、強く感じました。