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別府⑨ 地力と循環

別府B日程9日目の体験記です!

9泊10日のプログラムも残すところ、あと1日となりました。

今日は放牧ボランティアでの活動は最終日です。主に毎朝の餌やりと、牧草を作るための肥料まきを行いました。

毎朝の餌やりは、休み明けだったからなのか、普段よりも時間がかかってしまいました。2日目から毎日やってきて、チームのみんなとどうすれば効率良く終わらせることが出来るか試行錯誤しながらやってきたので、最後の最後に手こずってしまったのはちょっと悔しい。でも毎日牛たちに声をかけながら、稲藁を食べる様子に癒され、牛たちの関係性も垣間見えたりして…大変な作業だったけどどこか穏やかな時間だったなと思います。

牧草の肥料まきは、牧場から少し下って元々は棚田だった土地で行いました。栄養価の高い牧草を育てるためには、薄く全体に広げながら肥料をまかないといけません。

活動序盤の私たちだったらこの仕事をただただ辛いものとしか捉えられなかったと思います。この9日間の中で、牧場づくりの仕事以外にも牛の屠畜やセリを経験し、山地さんの元で育った牛と違った育てられ方をした牛を比較する中で、環境(食べ物や飼育スタイルなども含む)が牛の生育に直結することを学びました。

肥料まきの仕事が良い牧草を作り、それが牛の成長に繋がるなら、多少大変でも苦にならないなと感じました。むしろ牛たちに大きくなってほしいから頑張れちゃう。一つ一つの仕事の目的が少しばかりは分かるようになったのかなと思います。

(私が担当するのは今日が最後なので、以下は個人的に総まとめです)

牧場の環境づくりの仕事は参加前に想像していたよりもハードなものが多かった気がします。

でもこれらの仕事は、栄養のある土、すなわち地力のある土壌を作り、そこで育った栄養価の高い牧草を牛たちが食べて、フンが土に帰って肥料となって…と自然の良い循環に近づくための手段。

毎日の積み重ねが将来の土壌の豊かさや、牛の成長に繋がること、これには終わりがないことを今回のボランティアで身をもって理解できました。

今回の活動を通じて、食や自然を考える中での新たな視点を持てるようになったと思います。それは世話人の山地さん夫婦やシェアハウスのみっちゃんのおかげです。私たちに沢山話して教えてくれたことはもちろん、私たちに投げかけてくれた質問の1つ1つや、私たちの疑問に向き合って頂いた時間は価値あるものだったと心の底から思います。

こんなにも貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。

チームのみんなも本当にありがとう。毎日毎日色んな学びや感情を3人で共有できて、心強かったです。今10日間振り返ってみて、楽しかったなー!って思えるのは絶対みんなのお陰。色々言いながら乗り越えたボランティア活動も盛り沢山で遊んだ休みの日も全部、学生生活最後の素敵な思い出です!