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牛にとっての幸せとは

牛たちに出会ってから2日目!

今日も餌やりからスタートしました。

美味しそうに食べている姿を見るととても癒されます。

そして今日は子牛を2頭、母牛とは離れた場所に移動させました。

売りに出る時には結局離れることになるし、時間の問題ではあるけど、やっぱり見ていて悲しくなりました。

ロープに繋がれ、柵の外へと引っ張られていく子牛達は、単に怯えているのか、あるいは何かを察したのか、ものすごい力で抵抗しようとするし、私たちが全力で押してもなかなか動こうとしませんでした。その時の険しく、迫力のある、絶対に行きたくないというあの表情は忘れることができません。

だけどこうしておかないと、売られた後にずっと鳴いたりしてしまうので、今のうちに慣らしておく必要があるそうです。

こうやって子牛がある程度大きくなってから引き離すのは大変な作業だし、普通は生まれてすぐに別々にしてしまうらしいですが、山地さん達はできるだけ母牛と一緒に過ごさせてあげて、母牛のお乳で育つようにしているそうです。

牛たち親子にとって、悲しい別れがないように最初から引き離しておく方が幸せなのか、どんなに離れた後が寂しくても一緒に過ごせた時間があった方が幸せなのか、山地さんもわからないと言っていました。

ここに来ていろいろなことを体験したり話したりしている間に、わからないことがたくさんあるととても感じます。それは勉強すればわかるようなことでもないし、正解もないことばかりで、別に考えなくても普通に生きてはいけるけど、でも知っておくべきだし、考えなければならないことなのだと思います。

生きているって何だろう。むしろ人は生かされているのではないか。だけど今の世の中は何もかも人間中心で、私も含めてみんなそのことを忘れてしまっているのではないか。牛の幸せを考えるこの牧場に来て、そう感じました。