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草を、集める

台湾淡水コースB日程、4日目が終了しました。天気予報とは裏腹に、雨が降ったのは一瞬で、天気の良い日でした。

始めに美味しい朝食を頂いた後、雑草の除去をしました。畝に生えている雑草をひたすら抜くのですが、個人的にはこれが凄く楽しい。綺麗にする快感や達成感。掃除好きの方なんかは分かっていただけるのではないでしょうか。その後はラッキョウの皮剥きに取り掛かりました。軽く会話をしつつ皆無心に手を動かし続けます。バケツ数個分の大量のラッキョウが用意されていて、このプログラムが終わるまでに全て処理するのが目標です。そしてこの日最後の作業は、受け入れ先の陳さんが刈り取った雑草を集める作業でした。暑い中での大変な作業でしたが、皆楽しみながら取り組んでいました。写真は集めた雑草の山に皆で登って撮った一枚です。この雑草の山は軽く発酵させた後、土に戻すそうです。それが天然の肥やしとなり、外から肥料を加えることなく美味しい野菜を育てる事が出来るようです。

自分は大学で農学部に所属しているのですが、現在の農学分野での最も大きな課題は持続可能な食料生産だと学びます。農薬や化学肥料等を使用した農業は一時的には収量が上がり、一見良い事のように思えます。ですが、それによる環境の汚染や生態系への影響は、長期的な視点で見ると結局は食料生産能力の低下という結果を招きます。

我々を受け入れて下さっている農場では、無肥料無農薬の自然栽培法を実践しており、環境や安全への素晴らしい配慮が感じられます。圃場には沢山の種類の虫や鳥がいて、生物多様性が守られています。今日はリスを見かけることもできました。こうした環境に優しい農業は我々の将来をより良い物にしていくために不可欠だと思います。

自分がこのプログラムで出来ることなど微々たる物でしょうが、少しでも地球に、人類に貢献出来る事がとても誇らしいです。スケールの大きい話になってしまいましたが、そのような事をぼんやりと考えながら汗を流しております。

明日は一日お休みを貰い、皆で台北市を観光する予定です。非常に楽しみです。