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終わりは始まり

奥尻島での生活も残すところあと2日となりました。

今日は世話人のゆうとさんのガイドの下、山を散策しました。奥尻島の森を象徴する橅(ブナ)の木の歴史を知り、自然の力の偉大さ、尊さを強く感じました。水分を多く含んだ橅の木は、林業従事者から見れば役に立たない木、「橅」=「木」では「無」い木とされていました。

一方で、倒れた橅は大切な栄養源として大地に還り、自然に確実に貢献し長い間この島の生活の大事な一部となっています。橅の木としての成長をとめても役割を変えて新たな生き方が始まっている、「終わりは始まりなんだよ」と教えていただきました。

さらに今日は、奥尻和牛を育てている牛舎を見学させていただくこともできました。そこで、畜産について学ぶとともに離島ならではの牛の育て方や悩みなどのお話についても聞かせていただきました。牛たちの命は、私達の血となり肉となり骨となり、つながっていく。命をいただくことについて改めて考えるきっかけになりました。

あと2日で私達の奥尻島での生活も一度終わりを迎えますが、それは奥尻島の魅力を伝えていく私達の新たな活動の始まりでもあります。残りの時間を悔いのないように、精一杯大切に過ごしていきたいです。