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自然と共に生きること

今日は然別湖コタンでの作業日、最終日でした。

E日程の仲間たちの中で私だけが女子だったので、他の仲間たちとは異なり入場ゲートの運営やアイスバーでのドリンク作りをメインに取り組んでいきました。今日は、1日中アイスバーでの仕事に取り組ませてもらいました。

このアイスバーには私にとって、とても思い入れのある場所です。人生ではじめて然別湖にきた1/5には、まだ積雪が多くなかったことからアイスバーはまだまだ外壁の作業中でした。その日からネイチャーセンターの方やエコフに参加していた私を含めて8人の仲間たち、社会人ボランティアとして参加されていた方々と毎日全身凍りつきながらも、アイスブロックを作ったり、アイスブロックを積み重ねたりして必死にアイスバー建設の作業をしてきました。

あのときは「必死に作り、そして全身凍りながら仲間たちと作り上げたアイスブロックは一体どうなるのだろう」とわかりませんでした。しかし、3週間経って、美しいアイスバーの姿を見ると心からの喜びが溢れてきます。ネイチャーセンターの方が、これは「ひなちゃんが作ったブロックだよ」「ここ一緒にブロックをくっつけたね」と教えてくださり、この美しいアイスバーの建設に携われたことを今改めて誇りに思います。そして、この思い入れのあるアイスバーで然別湖コタンで活動する最後の日に運営に携わらせてもらえたことは、私にとっておよそ1ヶ月ほど滞在した然別湖コタンでの生活を思い返す幸せなことでした。

アイスバーにはさまざまなお客様がいらっしゃいます。さまざまなお客様がアイスバーを見て感動してくださる顔を見ると、嬉しい気持ちでいっぱいになります。この気持ちは勇気を出して、建設と運営で然別湖コタンに2回来てみなかったら得られなかった気持ちだと思います。

然別湖コタンは今年で41年目になるそうです。41年前、冬の静けさの中の然別湖を見て、地元の方たちの情熱が湧いてきたそうです。自然とどう向き合うのか、どう共存していくのか、どう分かち合っていくのか、地域の方達は試行錯誤し、何度も壁にぶつかったとしても情熱は消えずに途絶えることなく、今の然別湖コタンの姿があります。然別湖コタンで建設されているイグルーなどは、雪を固めたアイスブロックやアイスブロックを接着するためのシャーベット状の雪など自然のもの以外一切使いません。春が来るとイグルーは全て湖、自然へと帰っていきます。ここには、41年間地元の方たちが試行錯誤しながらも見出してきた自然と共に生きる姿がみられたように感じます。私は比較的都会に住んでいるので、日々忘れてしまいがちですが、私たちは自然の中で生きていてたくさんの恩恵をもらっています。これから、私は自然と共に生きていかせてもらっている感謝の気持ちを持って日常に戻りたいと感じます。

然別湖コタンで過ごすのは明日で最後です。

この11日間で私は何が得られたのか、私は何ができたのか、しっかり自分の心を見つめ直し、11日間の活動を自分の中でしっかりと価値づけでいきたいと思います。