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4日間の牧場体験を終えて

焼尻島生活も早いとこで5日目が経ちました。本日の活動はDIYとしてのキッチンラックづくり、めん羊牧場での小屋の清掃、爪切り、出荷される羊の耳標付けを行いました。

午前中は外で行われる予定だったはずのDIYが雨の影響により、倉庫で行うことになりました。こういった狭い環境の中で扱う工具や資材には常に危険が付き纏うため、初日に行った危険予知訓練(KYT)が重要になってくる場面でした。

昨日の工具のならし使いも相まって自分が電動丸ノコをいざ使用したときに、もう慣れたという良くない思い込みが原因で、木の節目に気づかずにそのまま切ってしまい、危うく事故に繋がるかもしれなかったという危険がありました。自分が今まで生きてきた環境で木工作業などはすることがありませんでした。

そのため木工作業だけでなく、本来不慣れであるはずのことにたいしては危険予知(KY)がいかに大切なことか、慣れがいかに怖いものなのかを再確認させられる出来事でした。

午後のめん羊牧場で5日目にして心をすごく動かされるような光景に立ち会いました。

出荷される羊への耳標付けの作業です。羊の耳には出荷される際の番号、出生番号など多くの番号があり、本日は出荷される際の番号を耳に打ち付けるというものでした。打ち付けるものはゴムで出来ており、一見痛くなさそうに見えましたが、羊が暴れることが多々見受けられました。牧場の職員の方も痛いのであろうと仰られていましたが、実際に打ち込むとなるとその羊の感情がダイレクトに、より顕著に伝わってきました。

この作業で正直自分はやるせない気持ちになってしまい、羊を捕まえることはしましたが、耳に耳標を打ち付けるという事までは出来ませんでした。

その後の作業からゲストハウスに戻り、今に至るまで、ずっと羊へのやるせない気持ちがどこか自分の中で引っ掛かっていました。

しばらく考え、自分の中でのこの気持ちの落とし所を見つけました。普段食べている豚肉や鶏肉などは普通に食べれているのに、こういった牧場で実際に動物に携わると出来なくなってしまうというのは、日頃からの食肉用になってくれている動物に感謝ができていないのだと考えつきました。

サフォークと呼ばれるこのお肉には牧場の職員の方の苦労や羊たちの苦労、この産業に関わっている全てのものへの価格設定として、高すぎるなんてことは言えないと感じました。

めん羊牧場での活動は本日が最後となりますが、とても貴重な経験をさせていただいた牧場の方々には感謝しかありません。

こういった経験を自分の成長に繋げられるように明日からの活動も行っていきたいです。