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ついに島抜けの日

本来は昨日が活動最終日でしたが、フェリーの欠航により、1日延泊し、11日目の今日島抜けしました。

フェリーが出るまでの間、焼尻島の景色を目に焼き付けようと朝起きてから特に好きな場所である漁港へ散歩することにしました。海辺付近に座って波の音を聞いたり、太陽の光でキラキラ光る海面を見たりとゆったり過ごし、心地よかったです。

散歩の途中で島の方に出会い、お話することができました。その方によると、焼尻島は昔、鰊漁が盛んであり、東北地方からも獲りに来る人がいたため、焼尻では東北訛りが強いそうです。私は東北地方出身なので、自分の生まれた場所と焼尻島との繋がりを感じることができた瞬間でした。

散歩から帰り、朝ご飯を食べた後、最後の清掃をしました。

ゲストハウス内でメンバーや世話人の方と11日間過ごした思い出が蘇り、使わせていただいた感謝を込めて、いつも以上に丁寧に掃除機をかけたりお風呂掃除をするよう心がけました。

その後の最後のミーティングでは活動日程を振り返り、島おこしとはなにか考えました。私は「何もない」と島民の方々も口を揃えて言う焼尻島ですが、だからこそ生まれる特徴や魅力を島民が自信を持って外から来た人に伝え、短所と思っていた部分を長所に変えていく力を持つことだと思います。また、皆んなが「やらなきゃいけない」と心のどこかで思っていても上手く進んでいないのが島おこしの現状だと知り、その「やらなきゃいけない」を一つ一つ形にしていくことも大切だと考えました。

焼尻島の魅力を発信することは島民ではない自分でもできることなので家族や友人へ帰ったら伝えたいと思います。

この11日間で、コミュニティの狭さや島という特徴ゆえの島の現状であったり、島暮らしの厳しさを、どうしてその状態になっているのかという根拠を持って学ぶことができました。

その上で、「島おこし」と一言で言ってもシンプルなものではなく、様々な角度からの島おこしがあり、その島の現状や島民の考え方に合ったやり方でなければ継続的な活動は難しいと思いました。

ここ焼尻島での今回の体験や得られた学びをそのままにせず、これからの人生や生き方に活かしていきます。

世話人のお2人、面羊牧場の職員の方々、島民の皆さん、そして一緒に活動してくれたメンバーのみんな、本当にありがとうございました。