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村おこしボランティア【悪石島コース】での活動の様子

悪石島Tシャツ

定期下りフェリーが入港する日、朝7時半から活動が始まった。最初の場所は、温泉の硫黄の匂いが立ち込める高台。片側には緑の岩肌とヤギの群れ、もう片側には水平線まで広がる朝の大海原が広がり、360度の中で極端な自然の対比を肌で感じた。

その後、地域の共同浴場である「湯泊温泉」の清掃へ。休憩所に描かれた子どもたちの絵や鮮やかな夕日の絵は、この島の日常の美しさを知っているからこそ生まれる表現なのだと実感した。

清掃後、入港に合わせて港に人が集まるタイミングで、初日に荷下ろしを手伝った漁師さんから獲れたてのカツオを丸ごと一匹いただいた。1日目にいただいたサワラ、2日目に隣の寮の方からいただいたシビに続き、島全体で助け合い、分け合って暮らす温かな共同体の空気に触れた瞬間だった。4日目を迎え、島の方々の顔を覚えるにつれて、初日に抱いていた疎外感は「受け入れてもらえている」という確かな手応えへと変わっていった。

この4日間で特に印象深かったのが、島民の多くが身につけている「悪石島Tシャツ(通称:悪ティー)」の存在だ。当初は観光客向けのお土産だと思っていたが、実際には島の方々が日常着や作業着として愛用する“島のユニフォーム”だった。

初日に悪ティーを着ていなかった私たちは、どこか他人の家にお邪魔しているような感覚が拭えず、購入して着てみた後もしばらくは観光客感が残っていた。しかし、それを着て体育館で子どもたちと身体を動かし、3日間にわたって島ラッキョウの植え付け作業に汗を流す中で、少しずつシャツが身体に馴染んできた。

このTシャツは、ただ袖を通しただけでは完成しない。島の生活に飛び込み、心が島に馴染んでいくのと比例して、自然と似合っていくものなのだと思う。島の人々の温かさに支えられながら、少しずつ島の一員になれていく喜びを実感した一日だった。

筆者:SG