午前にはヤギのご飯となるクズの葉を所々で集めてそれぞれヤギの場所へと届けに行った。途中崖から生えたクズの葉を集める際に、法律と住民の合意という2つのルールについて学んだ。基本的に私たちは周りとの関係が希薄になりがちな生活様式であり、法律重視の判断をすることが多い。しかし、江田島では助け合っているという感覚が強いためか住民の合意というルールも住民間で共有されており、柔軟な考えを持っていると感じた。私たちも普段多くの人と関わりながら生活していることを自覚して、思考と行動を変えていき、周囲の人間と積極的にコミュニケーションを取っていく必要があるとも思った。
午後は小屋づくりを行った。小屋の外壁に木の板を取りつける作業をした。板がそれぞれ横にズレないように確認しながらインパクトドライバーでネジを打ち込んだ。仲間と言葉を交わしながら連携して作業を行うことができており、全員の手際が良くなったのを感じた。何日も一緒に苦楽を共にしたおかげでより円滑な情報伝達ができたのではないかと思える。
作業はこれで最後であり、1週間という短い期間ではあったが、小屋を見ると来た時よりも見に見えて変わっているのがわかった。少しでも教えてもらった知識や技術のお返しができていたら嬉しく思う。