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村おこしボランティア【沖縄やんばるコース】での活動の様子

嘉陽の信仰

今日は嘉陽にある公民館の室内整理作業をお手伝いした後、嘉陽の様々な史跡について案内して頂きました!

嘉陽には排井戸が各地に点在し、その井戸は生活を支える重要なライフラインでした!

現在は使われていませんが、メイジガー、タイショーガー、というよう様に井戸それぞれに名前が付けられ、生活を支えてくれた事に感謝する意味で崇められているようです!

水が豊潤な久志地域でも、かつては断水が多く、井戸水や用水路による水の利用が減った事による影響は大きいようです!

他にも、ティンナドゥンチと呼ばれ、人々に祀られる神域がありました!

沖縄に多く見られるのが、どんな物にも神が宿るという自然崇拝です!それは本土に見られる神道的な概念とは微妙に異なり、物はあくまで依代だという認識が強いような感覚があります!

また、竜宮神という史跡があり、海からやってきた神を祀り、そこから山に渡る為の中継地点として存在しているという話でした!

海にまつわる話は他にもあり、ニライカナイがキョウという嘉陽に浮かぶ島に降り、そこで休んで山に渡った伝説から、その島は地元では神域的な扱いになっているそうです!

そのニライカナイが渡った山に関係するのが、ウエグスクです!ウエグスクは古の沖縄の村には必ず存在する山であり、その村の守り神として古くから崇められているそうです!

今でも嘉陽の住民は1年に1度ウエグスクに登り、村の繁栄や健康祈願を祈るようです!

それだけ地元住民には特別な場所であり、神聖な場所でもあります!

興味深いのが、ウエグスクの山頂には本土にあるような鳥居が立っていることです!鳥居とは

神道であり、琉球の伝統とは異なります!

つまり、本土の支配がこの地域にも届いており、本来の自然崇拝と神道が混ざりあっている独特の形態になっている事がわかります!

沖縄の文化は古くからの伝統は残している一方、歴史的な理由により様々な文化が入り交じり、変化してきました!

このある意味特異な文化を大切にしていく事が後世に生きる我々の使命だと改めて感じました!