島生活 一日目

早朝4時の喜界島。船から降りると慣れない磯の香りにこれから始まる生活への期待が膨らんだ。タクシーでの移動中、窓から見える星空に感動しながら家に着いた。

今日は一日「ゆっくり移動の疲れを癒す日」のはずだった。

フェリーではしゃぎすぎた私たちはとりあえず眠ることにした。

10時頃には皆、もそもそ起き出し、素麺をゆでる。13人でのはじめてのいただきます。

食べ始めると皆も元気を取り戻した。いや、取り戻しすぎたのかもしれない。

誰が言い始めたのか分からないが、大掃除が始まった。数人は庭でエアコンのフィルター掃除を、誰かは掃除機を、誰かは寝具を綺麗にし始めた。大変賑やかな掃除であった。

大掃除もひと段落したため、私たちは海に行くことにした。休憩せずに、海に行くことにした。自転車に乗って、海に向かう。

坂を登って振り返ると、遠くに水平線と青々と茂る緑に心がときめいた。こんなに遮ることのない空を見たのはいつぶりなのか。

都会に住む皆の心にこの景色は深く刻まれたと思う。同時に都会の生活に慣れすぎていたことを実感させられたこともあった。

炎天下で汗が止まらず、口を開けば喉が渇いたばかりになったころ誰一人として飲み物を持参していなかったことに気がついた。

いつも喉が乾けばいつでも買える生活を当たり前に思っていたことを実感した。

その後自販機を見つけた時の気持ちと

みんなで飲んだ時の気持ちは最高だった。

とうとう海に着いた。キラキラと透き通ったした海を目に、男子たちは衝動を抑えられなかったのか海へと飛び込んでいった。一瞬すぎて驚いた。「私は足だけでいい〜」なんて言ってた女子たちも気づけば全員沖にいた。

なんなら、飛び込んでいた。

それはそれは子供のようにはしゃいだ。

夜は島の人たちが会を開いてくれた。

それぞれが、農家の方たちと話をする。自分の知らないこと、島のこと、色々なことを、教えてもらった。ゆるくてのんびりした会の中、お腹いっぱいで、夏の夜風が気持ちよくて眠たくなった。ほんとうに温かい空間だった。夜は1on1ミーティングだった。星だらけの空の下で仲間と話す時間は、帰ったあともキラキラした思い出となるだろう。

これが私たちの、ゆっくりするはずだった1日目の記録である。