今日は、以前きゅうりを頂いた夫妻に、お返しとして手作りのパウンドケーキを届けに行った。パウンドケーキは、前日に私たち4人が作ったものだ。世話人さんたちの提案も受けて、喜ばれそうなお菓子に決定した。

　呼び鈴のないお宅で、訪問を伝える手段は、玄関や窓に向かって声をあげることだ。私たちは、夫妻の家に到着すると、「すみませーん。以前きゅうりを頂いた者です」と玄関に向かって声をかけた。すると、「はーい」という元気な声が聞こえた。

　玄関を開けて、見えたのは仲の良さそうな夫婦だった。最初は、少し戸惑った様子だったが、すぐに笑顔で対応してくれた。手作りのお菓子を渡すとそんなのいいのにと言いつつ、快く受け取ったくださった。すると、また新たにきゅうりときゅうりを使っためんみ漬けをくださった。めんみは、北海道限定の調味料みたいだが、とても美味しかった。気さくな夫婦とお礼へのお返しを受けて、島ならではの温かさを感じた。何かをしてもらうとお返しをする。これが自然と行われているのだと思うと、胸が熱くなった。