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石鎚というキャンバスで、自由を教えてくれる人

田村裕太郎さんの村おこしボランティア

石鎚山

募集情報

村おこしボランティア【石鎚山コース】

  • 参加者層:大学生を中心としたプログラムです
    世話人の希望により、高校生から20代前後まで参加可能な場合があります。
  • 募集日程
    • 夏日程:2026年9月7日(月)〜2026年9月16日(水) 【9泊10日】
  • 参加形態:少人数制(1〜2名程度)
    はじめての方・1人参加がほとんどです。
    人数に関わらず実施され、事前相談は早めにエントリーされた方から行います。
  • 費用:46,900円(リピーターは3,000円引き)
  • スケジュール
    • 初日
      〜16:00 伊予西条駅で世話人および参加者と合流
      ※正確な時間は、もっとも遅い時間に到着する参加者に合わせて決定します。
      全員集合後 宿泊場所へ → 宿泊場所案内 → 火の使い方講習 → 食事 → 風呂 → 就寝
    • 2日目
      オリエンテーション
      地域案内
    • ボランティア中
      地域住民のお仕事お手伝い、ヒアリング
      山仕事(炭出し、炭焼き、木伐採等)
      地域を考える(地域資源を活かす商品開発ワークショップ、試作品づくり)
      夜は時々住民の家に遊びに行く など
    • 最終日
      午前 片付け/地域の方への挨拶
      午後 伊予西条駅で解散

※ 参加申し込みではありません
※ 募集開始時にメールでお知らせします

山が、呼んでいた──愛媛の石鎚山で生きる田村裕太郎さんのこと

愛媛県西条市に、西日本最高峰の山「石鎚山(いしづちさん)」がある。

日本百名山にも選ばれた霊山で、1000年以上もの間、人々が神として崇め、修行の場として登ってきた山だ。その山の懐に、田村裕太郎(たむら・ゆうたろう)さんは暮らしている。

自然体験宿泊施設「石鎚ふれあいの里」と古民家宿「石鎚別荘ハレとあお」を運営しながら、田村さんは今日もここで、山と向き合っている。

村おこしボランティア【石鎚山コース】は、そんな田村さんのもとで10日間を過ごすプログラムです。

西日暮里から石鎚へ──都会のサラリーマンが、山を選ぶまで

もともと田村さんは、東京で暮らしていた。

西日暮里に住み、千代田線に乗って日比谷の不動産会社に通う、ごく普通のサラリーマンだった。都心のど真ん中で、毎日を過ごしていた。

でも、働き始めてすぐにわかってしまった。

田村裕太郎さん

田村裕太郎さん

全く自分に合っていないというか、やりたいことではないということにすぐ気がついて、決断したという感じですね

会社には本当に申し訳ないと思いつつも、1年ちょっとで会社を辞めた。

新潟出身の田村さんには、ずっと自然が好きだという気持ちがあった。幼いころから、親や地域の人にホタルを見に連れていってもらったり、シジミ採りをしたりして育った。

大学時代には自転車で日本を旅し、東京の奥多摩に通って農作業をしたり、滝壺にダイブしたりもした。

大学を出て一度は東京で就職したけれど、「いつかは自然の中に行きたい」という気持ちはずっとくすぶっていた。

会社を辞めたとき、その「いつか」が来たのでしょう。

移住先を探す中でたまたま出会ったのが、地域おこし協力隊として石鎚ふれあいの里の後継者を募集するという求人だった。

「自然の中に行きたい」「宿をやってみたい」という2つの気持ちが重なったその場所に、田村さんは迷わず手を挙げた。

田村さんには、学生時代に1ヶ月ほど滞在した新潟の粟島浦村という場所があった。

島ひとつで300人ほどが暮らすその村での体験が、「田舎で生きたい」という思いの原点になっていた。そこと同じような何かを、石鎚に感じたのかもしれません。

山の中の、満ちた暮らし──課題と魅力が同居する石鎚山

移住して、7年が経つ(2026年インタビュー時)。

田村裕太郎さん

田村裕太郎さん

ずっとほんとに、すごくストレスなく過ごせているというか、やっぱりやりたいことができているので、それが自分にとっては一番良かったんだろうなと思っていますね

大変なこともあった。でも、心をやませるような大変さではなかったと、田村さんは言う。乗り越えられる課題だったと。

石鎚ふれあいの里は、6棟のコテージに38名が宿泊できる自然体験施設だ。バーベキュー場やキャンプサイトもある。

田村さんが来たとき、施設は30年間多くのお客さんを受け入れてきた歴史を持ちながらも、もっとよくできそうなところもあるように見えた。

パンデミックでお客さんが0になったところからスタート。しかし一生懸命やり始めたら、お客さんがどんどん増えた。

キャパシティが足りなくなってきたから、周辺の古民家を買ったり借りたりして、新しい宿を作り始めた。今は4棟の古民家宿「石鎚別荘ハレとあお」を展開し、今もまだ増やし続けている。

ヤギを飼い始め、ボーダーコリーを迎え、田んぼも始めた。自然保全をテーマにした「WATER LOOP PROJECT」という活動も仲間と立ち上げ、ツアーの収益を自然の保全に還元しようとしている。

石鎚山は霊山だ。毎年山開きのお祭りがある。1000年以上続く修行の文化が、今もここには息づいている。田村さんが石鎚を好きな理由のひとつは、そこだと言う。

「連綿と受け継がれてきた文化が、豊かな自然とともにある。」

でも、現実も見えている。人が入らなくなった森は荒れ、宿もお店も少なくなっていった。

観光客を受け入れる体制も、十分とは言えない。課題は山積みのまま、残っている。

地域の集落・大保木(おおふき)には120人ほどが暮らし、施設のすぐ近くにある中奥という集落には20人ちょっとが生活している。

「村八分」のような排他性はない。田村さんはそれをこんな言葉で表す。「体力がなくなるから、村八分もできない」。

少し寂しくも聞こえるその言葉は、でも同時に、「来てくれる人を、ちゃんと受け入れる余地がある」ということでもあると思います。

一生懸命な若者たちへ──ECOFFの参加者と過ごした時間

ECOFFの村おこしボランティアを通じてここに来る大学生・高校生は、田村さんの目にはどう映るのだろう。

「みんなめっちゃいい子が多いですよね。真面目な子が多い気がしますね」

初回に来てくれた学生たちのことを、田村さんは今も覚えている。

薪で風呂を沸かし、薪でご飯を炊く。昔ながらの生活をベースに、日中はいろんな場所に出かけて活動する。

毎日ハードで、寝るのも遅い。それを10日間、ひとことも弱音を吐かずに駆け抜けていった。

田村裕太郎さん

田村裕太郎さん

めちゃくちゃ一生懸命ずっと、10日間駆け抜けていってくれたりしたのはすごくすごかったですね

一緒に働いたスタッフも、連携する地域の事業者さんも、「すごくいい子だね」と言ってくれる。それが毎回、田村さんにとって一番ありがたいことだと言います。

若者が地域に来てくれることには、また別の意味もある。

20代・30代の若い世代が圧倒的に少ないこの地域で、そのくらいの年齢の人が歩いているだけで、なんとなく明るくなる。それだけでも、来てくれる意味があると田村さんは思っています。

Youtubeでは見られない、生の現場──田村さんが参加者に伝えたいこと

田村さんは、参加者に多くを語りかけるタイプではないと言う。

10日間の大まかな流れは準備する。でも、余白をたくさん設けて、やりたいことが見つかったらそれができるようにサポートする。基本的には見守り、「わからなかったら何でも聞いてくれ」というスタンスで接する。

参加者に一番感じてほしいことを聞いたとき、田村さんはこう答えた。

田村裕太郎さん

田村裕太郎さん

田舎で楽しんで生活して仕事している人たちはどういう人たちなんだろうという、その人そのものを感じてほしいなと思います

仕事の内容はYouTubeでも見られる。でも、実際にそこで楽しんでいる人の表情や動き、空気感は、現地に来なければわからない。それが、田村さんが「来てほしい」と思う一番の理由です。

石鎚山コースは、かつて田村さん自身がそうだったように、「自然や地方に興味はあるけれど、あまり経験したことがない」という人にこそ向いていると田村さんは言います。

経験がないことは、何も心配しなくていいのです。

石鎚コースの内容──10日間で体験できること

おおまかなスケジュール(1日の流れ)

〜8:00 朝食・身支度を済ませ、シェアハウスを出発
8:00頃 ヤギ・犬のお世話
9:00 石鎚ふれあいの里に到着、スタッフとミーティング
9:00〜17:00 その日の作業へ(1日単位または半日単位)
17:00頃 作業終了、市街地へ移動・買い物
〜18:00 シェアハウスへ帰宅、以降は自由時間

活動の例(日によって変わります)

新規古民家宿のDIY・開業準備作業

石鎚ふれあいの里の日常業務(水くみ、薪割りなど)

鶏小屋・池づくりなどの新規プロジェクト

市内の農家さんのお手伝い(アスパラ、ブドウなど季節の農作物)

地域イベントのスタッフ参加

遊びの例(自由時間に)

石鎚山登山

川遊び・SUP

テントサウナ

キャンプ

釣りなど

持ち物

これだけあれば大丈夫です:
長袖・長ズボン(汚れてもいいもの)
長靴
水着(川遊びやサウナに活躍します)
※動きやすい服装であれば、特別なアウトドアウェアは不要です。

宿泊・食事

宿泊場所:西条市街地のシェアハウス(活動場所からは車で約20分。コンビニ・ドラッグストアも近くにあります)
朝・夜ごはん:シェアハウスで自炊。買い物は帰り道にみんなで立ち寄ります
昼ごはん:活動先で施設スタッフが用意してくれることが多いです
懇親会など:活動の中で地域の方々と一緒に食事をする機会もあります

残すために、増やす──石鎚の原風景と、あなたへの問い

「原風景を未来に残すとはどういうことか」と聞いたとき、田村さんはしばらく考えてから、こう言った。

「残そうと思っている人を増やしたり、絶やさないようにすることですかね」

今の自分たちにできることは、そんなに多くないかもしれない。でも、一人でも多くの人がこの場所を好きになって、関わり続けてくれれば、未来のどこかでもっといい展開が訪れるかもしれない。田村さんはそう信じながら、今日もここで動いています。

参加を迷っている人に、ひとこと言うとしたら──田村さんはこう話してくれました。

「きっと来てくださる方には、強烈な体験になる人もいるでしょうし、そこまで感じなくても、長くつながれる場所ができると思うので。ぜひ遊びに来てください。」

田村さんのもとには、自然や地方に「なんとなく惹かれている」若者が集まります。答えを探しに来なくてもいいし、何かを決めに来なくてもいいです。

ただ10日間、石鎚の空気を吸いながら、本物の暮らしの中にいてみてください。それだけで、きっと何かが変わります。

よくある質問(FAQ)

Q. 農業やボランティアの経験がなくても、本当に大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。田村さん自身「興味があれば全然大丈夫」とはっきり言っています。大切なのは経験よりも、「やってみたい」という気持ちです。慣れない作業でも、スタッフやスタッフが一緒にサポートしてくれる環境が整っています。

Q. ひとりで参加する学生は多いですか?
A. ECOFFでは一人参加がほとんどです。石鎚コースでも、一人で飛び込んでくる参加者を田村さんは毎回温かく迎えています。シェアハウスでの共同生活もあるので、参加者同士で自然と仲良くなれます。

Q. アウトドアが得意でないと楽しめないですか?
A. 得意でなくても問題ありません。ただ、自然の中での暮らしや活動に「興味がある」という気持ちは大切です。石鎚山の麓で、薪割りからDIY、農作業まで、初めての体験が盛りだくさんです。やってみたい気持ちがあれば、それで十分です。

体験記

参加者の声

宿泊施設について

西条市街地のシェアハウスに宿泊します。

コンビニ・ドラッグストアも近くにありますので、初めて参加される方でも安心です。

主な活動場所である「石鎚ふれあいの里」からは車で約20分。

よくある質問

できます。

ECOFFは、経験よりも「やってみたい」という気持ちを大切にしています。多くの参加者が未経験からのスタートです。

主に大学生・若者世代を対象としていますが、プログラムによっては社会人の参加も可能です。

※詳細は各募集ページをご確認ください。

宿泊費・食費・プログラム運営費などが含まれます。

交通費は原則自己負担です。

可能です。

ただし、参加可否はそれぞれ個別に判断されます。

コースごとに異なります。

数日〜2週間まで幅があります。

原則できません。

プログラムは全期間参加を前提に設計されています。

作業しやすい服装・汚れてもよい靴が基本です。

詳細な持ち物についてご質問やご不明点がある場合は、参加確定後にご案内するLINEグループでご相談ください。

※この時点では正式な申込みではありません。
※内容を確認のうえ、事務局または世話人からご連絡します。