📣 ECOFFは地域と参加者の安全のために、感染症についての対策および方針を定めています。詳しくはこちら

宝牧舎でのボランティアを通して感じた事と持ってきた方が良いもの

今回のボランティア活動を通して、常に牛の幸せと地域活性化という課題を意識して取り組むことが出来たと思います。山地さんの行っている耕作放棄地の復興により、農業に携わりたいと考える人の土地の利用や耕作放棄地による地域の環境や外観の維持に大きく貢献しているのだとわかりました。また、今まで家畜を減らし、失われる命を減らしていくことこそが牛の幸せに繋がると私は考えていました。しかし、今の日本の現状からそれは厳しくまた、山地さんのお話を聞いて生きてこそ得られる喜びなどがあり、日々の牛の世話の中では一貫して「牛的に幸せか」ということを考えて行動されていました。また、人間社会の中で不要とみなされてしまった雄の乳牛やミルクを出さなくなった母牛、食品ロスであるおからやビール粕、米糠、ふすまなどを再利用して牛に与えることで、自然の循環を生み出しており、この様な行動全てが地域活性化に役立っているのだと感じました。私自身この10日間で牛の幸せや地域活性化に大きく貢献できたとは考えられません。しかし、人とのコミュニケーションや宝牧舎の活動を学ばせて頂くことで微力ながらも地域活性化に携わることができたと感じています。今回のボランティアが終わったからお終いではなく、旅後も別府の地域活性化に自分は何ができるのかを考え、今回のボランティアで克服したSNSでの発信を今後も行っていきたいと思います。

また、今回のボランティア活動を通しての自分の反省として、今まで率先して誰よりも先に行動することや、注意されたことは大袈裟だと思われるくらい直すこと、人のために行動することを教わり、それを実践してきました。しかし今回のボランティア活動では、一貫して考える事が必要でした。そのため、自分は今までただやればいい、ただ行動すればいいと考え、何も考えずに生きてきてしまったことに気付かされました。自分の大きな目標を達成するために、今何をすべきで、何を考えながら行うのかということの大切さを学んだボランティア活動でした。しかしそれは今すぐ直せることではなく、今後もそれを意識して自分の思考や行動を変えていかなくてはならないと感じました。

地域活性化は長い目で何をすべきなのかを考え、周りの人とのコミュニケーションやその地域の知識、今の現状を全て踏まえた上で今できる最善のこと積み重ねていくことが大事だと気づくことができました。今回のボランティアは都会に住んでいる私には初めての経験や気づきが沢山ありました。田舎ならではの良さや自然の美しさ、課題にも目を向けることができ、より視野も広がったと思います。また、複数人でのボランティアであればコミュニケーションもとれ、辛い作業も助け合い、励ましあって出来たと思いますが、1人だったからこそ自分に向き合い、自分の反省点や弱さ、課題点により目を向けることができたのだとおもいます。

今後参加される方はこのコースを選んだ自分なりの明確な目的を持つとより多くのことを吸収出来ると思います。また、自分の活動の反省から丈の長く、ズボンの裾がすっぽり入り、泥や堆肥の中に入っても洗ったらすぐ落ちるような表面のツルツルした長靴が良い思います。私は短く、水が中に滲みてしまう長靴だったのと、堆肥の汚れが中々落ちず山地さんにご迷惑をお掛けしてしまったため、現地で買い直しました。また、針金などを扱うこともあるため、滑りにくいゴムの軍手の方が便利だと思います。また、一日の作業でも作業着は必ず汚れるため、毎日洗濯することを視野に入れて、液体の洗剤は多めに持ってきた方が良いと思います。シェアハウスの家の中の洗濯機は液体のみしか利用できません。そして重労働でつらい作業の日々でもボランティアを耐え抜く身体と精神の準備、覚悟が必要だと感じました。