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村おこしボランティア【焼尻島コース】での活動の様子

焼尻の羊

焼尻島の羊たち

焼尻島に初めてきた時は知らなかったが、焼尻島のサフォーク種である羊の存在を知ったのは島一周したとき羊舎を目にした時だった。さらに、羊のことについて深く知ったのは焼尻島のウォーキングガイドに同行した時。また、ボランティア中の晩御飯にもラム肉として出てくることはあり、とても美味しく、臭みが全然なかった。聞けば焼尻島だけでなく、北海道内でも味わうことができる。そして、焼尻島のパンフレットにも正面に載っている。ゲストハウスに来るお客さんの中でもほとんどが羊の存在を知っていて、「明日は羊を見に行来ます」という人が多かった。フェリー乗り場のすぐ近くにある食堂でもそこの羊は売られており、それを食べたお客さんも多かった。今回はそんな羊を飼っているところに行ってきた。

今回は、特別に見学させていただいた。

中に入ると羊が数グループに分けられており、一番手前のラム肉になる羊がいる場所に入らせていただき、職員の方に色々質問をさせていただいた。

色々な規定のもと肉の種類や羊の役割、交配の時期があった。自分は羊舎に行くのはほとんど初めてであり、羊肉の種類も知ることができ、今後食べる時に思い出しながら食べていこうと思う。では、ここで焼尻島にとっての羊たちの存在を観光客側と島民側からの視点を今回の質問から考察していく。

観光客側にとっては初め、自分が述べたように焼尻島にとって観光の目線からすると重要で、それが目的の一つとして来るお客さんが多かった。羊は放牧されている時があり、間近でみることができる時もある。

では、島民の目線から見てみよう。まず、焼尻島の羊舎の歴史から書こうと思う。昔は焼尻ではニシンが多く取れ、隣の天売島よりも人口が多く栄えていた。しかし、ニシンの乱獲により取れなくなり、仕事が無くなった漁師のために職を作るため作られたのが焼尻島の牧場である。それから去年までは町営で行われていた。ここで大きな問題を抱えることになる。去年、町が牧場を手放し廃業寸前に陥ったのだ。そこで牧場を引き継いだのが民間企業である。地域の漁師の方が牧場長も担ってくれ、今でも続いている。今では正社員とアルバイトを含めて4〜5人で営んでいるそうだ。求人もだしており、人気で海外から来る予定の人もいるそうだ。

長くなったが、そんな焼尻島の牧場は島民にどう思われているのか?

歴史からわかるように牧場は廃業寸前になった。しかし、その牧場を存続させようとする島民はほとんどいなかったらしい。島民からすると高齢の方が多く、牧場の仕事をするのも難しいという点もあるらしい。

難しいところである。でも、今では働く人もいて、人気の料理店でも肉が味わうことができる。

外の人間が観光面だけを考え、残していくべきだと言っても、島民の目線からはそう簡単には言えない。内側の視点と外からの視点を考えることが村おこし、町おこしの大事な部分であると感じた1日であった。