悪石島九日目、最終日です。
今日はコミセンの掃除をするだけという予定だったのですが、朝早く西澤さんが来て、お土産用のスナップエンドウの収穫に連れていってくださいました。そのあたたかい気遣いが心にしみました。
朝の澄んだ空気の中、静かなスナップエンドウ畑を歩くのが好きでした。この空気感はずっと忘れない気がします。
荷物をまとめてコミセンを後にし、船着き場に向かいます。車の荷台に乗るとき、後ろを振り返って、道が自分から遠ざかっていくのを見るのがお気に入りだったのですが、それも今日でおしまいです。
いよいよフェリーが出発すると、お世話になった島民の方々が、本当に見えなくなるまでずっと手をふってくださっていました。とても嬉しくて淋しかったです。
フェリーの中、海を見ながらとしこさんの作ってくださった美味しいお弁当を食べていると、またじわじわ淋しくなりました。
鹿児島港にもうすぐ着くフェリーの中でこれを書いています。近づいてくる鹿児島の街が夜の中きらきらしていて、帰ってきてしまったんだという実感を噛み締めています。
悪石島の皆さん、短い間でしたが大変お世話になりました。
悪石島にはかっこいい大人がたくさんいました。4月から社会人ですが、私もそんな大人になりたいと思います。
この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。