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島で生きるという事。

今日で悪石島での活動も5日目。

折り返し地点になったという実感と共に、島を訪れるまでは長いと考えていた10日間という日数が急に短くあっという間かのように感じるようになりました。

今日の作業は更地を畑に耕すところから始まりました。

しばらく人の手が入らず荒れていた土地に石灰と牛糞を撒き、トラクターで耕すことで畑へと変化していく様子を目の当たりにし、土地が悪ければそもそも植物は育たないという当たり前ではあるけど忘れかけてしまう、生きる上で本当に大切な事を改めて考えるきっかけになったと思います。

作業中に畑で出会った方は榊の収穫を行っていたのですが、色が良くても葉が虫に食われていたり、発育不良であったりとほとんどが使えないと仰っていました。

植えたからといって必ずしも出荷ができる形にはならないという農業の難しさを感じた場面であったと共に、私達は農家の方が膨大な時間と手間暇をかけて、ようやく綺麗にできたほんの一部をいただいているという事に感謝をしなければいけないと思いました。

午後は畑作りを継続する人と、毎日お世話になっている牛農家さんに行く組に分かれて作業を行いました。

今回で牛農家さんを訪れるのは3回目でしたが、牛達も慣れたようで最初に比べて随分と作業が楽になりました。中には向こうから寄って来てくれる牛も。

この島に来て、私達が普段食べている肉は決して物なんかではなく人間と同じように感情を持つ生き物であるという事。その命をいただく事で私達が今生きていられているという事。その有り難みについて、果たして普段の生活の中で気がつけている人は一体どれくらいいるのだろうかとそんな事を考えるようになりました。

私達は、普段の生活では出来上がった食材しか目にする事はありません。しかし、全ての食材は土から人の手が加わって沢山の過程を経て人々の生活の根源となっている事、その命をいただく事で私達が生きていられている。という当たり前は当たり前じゃないという有り難みを噛み締めて生きなければいけないなと様々な事を考えた1日になりました。

色々な場所からこの島を選んだという縁で集まった皆と、この島の人と過ごせる日々を大切に過ごして行きたいと思います。