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人間が決める命の価値

今日はボランティア6日目でした。筋肉痛や疲労を感じますが、日頃の生活では感じられない仕事の爽快感や達成感を日々感じています。

今日は牛にご飯をあげ、藁をカゴに詰めた後、熊本県家畜市場に行きました。私たちの行った午後のせりでは肥育農家さん達があつまり、繁殖農家さんから子牛を買うためにせりが行われていました。せりでは、血統や体格、病歴、双子か否か、繁殖の様式などをみて農家さんたちが牛を買っていました。私が初めてせりを目にした感想は、私たちは牛などの家畜を人間の道具や手段としてしか扱かっていないのだという申し訳なさと罪悪感です。そして一瞬にして1つの命の価値が値段で判断されてしまうという虚しさです。しかし私たち消費者はこの様なせりや普段牛たちが飼われている時や状況、屠殺などの牛が私たちと同じように生きている光景を見ることなくお肉として牛を食べています。私たち消費者はもっと命を頂いているという自覚が必要なのだと痛感しました。山地さんは良いお肉になる牛として価値の見出して貰えない、乳牛の雄を2匹買っていらっしゃいました。1匹は9千円、もう1匹は千円でした。皆さんはこの金額を聞いて何を思いましたか?命の価値が千円であるとみなされてしまったのです。私は何ともやるせない気持ちと、その様な事実があることを知らずにお肉をたべていた自分への怒りが込み上げてきました。その牛たちは山地さんが、買わなかったら殺処分となっていました。この様な普通に生活していたら決して見ることの無い貴重な経験とそこから湧き上がってきた気持ちは絶対に忘れませんし、忘れてはいけないと思いました。

宝牧舎は山の上にあり、周りに多くの人が住んでいるわけではありません。そのため、一日の活動で他の町の方に会わない日が多いですが、その中でも別府人の温かさに触れる機会は多くありました。私は比較的都会に住んでいるのですが、都会で感じることは、見ず知らずの人に興味が無いなということです。他人が困っていても素通りすることも稀ではありません。しかし別府の活動では、県外からきた私にも優しく温かく挨拶をして下さり、「どこから来たの?」と声をかけてくださり、受け入れてくれます。また、シェアハウスでは毎日「お疲れ様ー!」と温かく迎えて下さり疲れも吹っ飛びます。そのように優しく、温かく受け入れて下さる別府の方々に少しでも恩返しが出来るよう、今、地域活性化のために自分に何ができるのかを常に考えこうどうしていきたいです。