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命をいただくということは

活動最終日の朝も雨が降り続いていました。

午後は、山地さんご夫婦が熊本県益城町にあると畜場に向かうトラックに乗せていただき、同行させていただきました。

と畜場に牛を連れていくことは、およそ3か月ぶりだったそうです。

今回連れていく牛は、別府に来る前から一緒に過ごしてきたモモさんと、ジャージー牛のライスさん。

宝牧舎の牛たちには、一頭一頭名前があります。

2頭に縄をつける瞬間、たった数日しか過ごしていない私ですら、胸が締め付けられるような思いを感じてしました。

「私が泣いてはいけない、二人はもっとつらい決断を、何度も何度もしてきたんだ」

これまで「肉を食べることはどういうことか」直視して来なかった自分が、とても恥ずかしかったです。

これまで食事をする、ということはどういうことか、頭ではわかっていたけれど。その現実から目を背けていました。

まだ生きられる命をいただいているのに、見ようともしなかった自分を恥じました。

「ライス~、ごめんな。もっと生きたかったよな」

移動中、カナさん(奥様)がポロっと発したこの言葉が、今でも忘れられません。

食事をするとは、命をいただくとはどういうことか。

ライスちゃんの頭を撫でながら話しかけていた光景が、今でも脳裏に焼き付いて離れません。

一生忘れないと思います。

熊本から別府へ帰る道中、お二人と様々な話をしました。

子どもの頃のこと。仕事のこと。トラウマになっていることや、自分の好きなこと。

普段だったら人に話せないようなことも、お二人はしっかり受け止めてくださり、「自分が何をやりたいのか」「私は何をすべきなのか」少しだけ分かった気がします。

この一週間、とにかく1日中身体を動かして、自分の心や身体に向き合いました!

全身あざだらけ(牛さんに足踏まれるなど笑)で、筋肉痛ですが、多くのことを学ばせていただきました。

ありがとうございました。