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水沢競馬場へ遠足

八幡平5日目。

朝はいつも通り馬房掃除から始まります。氷点下の中の作業でしたが、少し慣れてきて初日よりはスピードが上がってきた気がしました。東北の寒さは厳しく、なんと馬糞から湯気が立つほど!初めての景色にたくさん触れ、毎日刺激を受けています。

朝の仕事が終わったら、久々にしっかりメイクをして出かける準備。今日は遠足デーということで、水沢競馬場に連れて行っていただきました。全員が初の競馬場ということもあり、前日から楽しみにしていたイベントです。ジオファームから約1時間半かけてバスで移動をしました。バスから見える景色は広大で、山の稜線が見えるのどかな景色がずっと広がっていました。八幡平から盛岡に近づくにつれて徐々に住宅が増えていき、景色のグラデーションが印象的でした。技能実習生のインドネシア人の方々とも仲良くなり、楽しく話しているうちにあっという間に水沢競馬場に到着しました。

競馬場では初めて馬券を買い、競馬を見学しました。ジオファームで休養をしていた競走馬も何頭かレースに出場しており、皆で応援しながら馬の勇姿を見ていました。雪がちらつく中、凍えながら全部で6レース見学しました。初の競馬は400円負けてしまいましたが、競走馬が走る姿は美しく、迫力あるレースを楽しむことができて良い経験になりました。

また、競馬場でファームの船橋さんから競馬産業についてお話を伺うことができました。競馬産業の経済規模は3兆円以上であり、その理由の1つは馬の入れ替わりが早いためです。若い馬が入ってくれば成績が振るわない馬は食肉用か乗馬クラブに移動させられます。人間に運命を握られた競走馬の一生について考える中で、アニマルウェルフェアについて改めて考えさせられました。食肉になったり乗馬クラブに移動したりすることが一概に悪いということではなく、競走馬としての役割を終えた後も馬にとって幸せな生を送れる環境づくりが必要であると感じます。シオファームでは引退馬の世話も行っており、この取り組みも馬の幸せを考える上で重要であると思いました。

競馬場から帰った後は、乗馬体験をさせていただきました。乗ってみると意外と高さがあり、馬の体の大きさを実感しました。ゆったりと揺れる背中は安心感があり、緊張しつつも楽しく体験することができました。

10日間のボランティアも今日で折り返し地点。貴重な時間を大切に過ごしていきたいです。