沖島に滞在して5日経ちました。日程も折り返して、今日から後半です。あっという間に時間が経ってしまいました。
島ではほとんど時計を見ずに活動しているので、時間が過ぎているという感覚がないです。
普段は電車の時間やバイトのシフトなどで時刻を気にしながら生活していますが、時間を気にせずに生活すると心にゆとりがたくさんできる気がします。だから島民の皆さんは優しい方ばかりです。こんな経験も島ならではだと思いました。
今日はあいにくの雨で、午前中から予定されていた山登りが中止になってしまいました。大人から子どもまで島民みんなで山に登ってお昼ご飯を食べるそうなので、とても楽しみにしていましたが中止になって残念です。
その代わりに、子どもたちとは室内で宝探しゲームやじゃんけん列車などをして過ごしました。
お祭りの期間中なので島外から帰省している子どもたちがたくさんいて、とても賑やかにゲームを楽しんでくれました。本当に楽しそうに遊ぶ子どもたちを見ていると、こっちも嬉しくなってゲームを準備した甲斐がありました。
午後は80歳を過ぎても現役の漁師さんから沖島の歴史についてのお話しを聞かせていただいたり、島内のカフェでストーンペインティングをしました。
漁師さんの話では、沖島に人が住むようになったのは島に神社が建てられたことがきっかけで、源氏の一族の7人が島に訪れて住み着いたことで島民たちは姓を付けるようになったこと、今でもその7人の源氏の一族と同じ名字の人がたくさんいること、対岸から島を見ると仏様が仰向けになっているように見えることから”神の島”とも言われていたことなどを聞きました。
また、沖島は琵琶湖を通る船の関所の機能も果たしていて、沖島は漁以外にも淡水パールや良質な石材などにも恵まれていたそうです。
夕飯は島の子どもたちと一緒にお好み焼きパーティーをしました。お好み焼きを食べる以外にも、外で鬼ごっこをしたり、おんぶしてとせがんできたり、午前中たくさん遊んだのに元気が溢れていました。疲れていても、子どもたちがはしゃいで笑っているのを見ると、僕も自然と元気が出てきました。
午前中も感じたことですが、島の子どもたちは気さくで明るい性格で、年齢の差関係なく仲良く遊ぶことができていました。子どもたちの会話からも、年上の子が年下の子のことをきちんと気遣っている様子が伺えました。
都市部では自分と同い年の友達だけと遊ぶことが普通ですが、沖島では年下の子も一緒になって遊ぶので、小さい子にはできないような遊びは避けてみんなでやれることを考えて遊んでいます。子どもにありがちな低学年だから自分たちの遊びに加えないとか、仲間外れにするということがここではありません。都市部の子どもにはそういった配慮が欠けている部分があるようにも思えます。
子どものうちから年の差を超えてコミュニケーションを取ることで、相手のことを気遣うことができる思いやりの子に育つのかなと、遊んでいる子どもたちを見ていて感じました。