島の生活を支える「千円畑」
4日目の朝は沖島の裏手のある「千円畑」という畑に行きました。
かつて自衛隊の演習場として準備された土地だったそうですが、その計画がなくなった後の土地利用として、1区画1,000円で島の人に販売されたことから千円畑と言われているそうです。
島のおばあさんたちは、重い農具と野菜を担いで家から畑までを行き来しながら、元気に畑仕事をしているそうです。
畑のわきには古びた風呂桶や洗濯機のドラムがたくさんあります。ここには水をためて農作業用の貯水漕代わりにしたり、植木鉢代わりにしたりと、なかなか買い物に行けない沖島での生活の知恵が垣間見れました。
佃煮売りのお手伝い
湖島婦貴(ことぶき)の会のお手伝いでは、佃煮や沖島ならではのお土産の販売をしました。
琵琶湖で獲れた魚やエビの佃煮が6種類、エビのおせんべいが塩味とマヨネーズ味の2種類、他にはブラックバスが入ったコロッケやふな寿司などがありました。
沖島に着いてすぐ目に入る場所にあり、船が着くたびにたくさんの人が足を運んで、買っていってくれました。
中でもコロッケは注文を受けてから揚げるため、ホカホカを食べられるので、すごくオススメです。休憩の時に自分も買って食べてみましたが、ブラックバスの身がフワフワでとても美味しかったです。
少しだけですが、沖島の良いところを知るだけではなく、自分がアピールする側に立てたことはすごく良い経験になった思います。
宵宮でお神輿を階段の上の神社へ!
祭りは14時からで石段を上った先にある奥津島神社で行われました。
沖島の春祭りは屋台が並んだり、櫓を中心に踊ったりするようなものではなく、前日に神社に上げたお神輿を担いで島の中を回るというものです。
御輿の種類は大中小と3種類あり、他にも大小の太鼓や旗等を同時に使用します。御輿は大変重く、島に住んでいる方だけで行うことは難しいのですが、祭りの日には島に親族の方や島民の消防団の方々が集まるため、重い御輿を担いでの祭りが可能になります。
若い方々も大勢集まるために島の中は一時的とはいえ、とても賑やかになります。普段の島を歩くと琵琶湖の波の音やトンビの鳴き声以外にほとんど音がないために私はこの騒がしい沖島になんだかとても違和感がありました。
しかし同時に、以前の沖島はこんな感じだったのかなとも思い、古い沖島の姿に触れられたようにも思います。
御輿を担いだ後は非常に達成感があり、やり遂げた! という思いでいっぱいだったのですが、その後のお神酒は喉が焼けるように痛くなり、アルコールになれていない僕には辛い思い出となりました(笑)