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平日朝8時出発のフェリーにも関わらず、お世話になったたくさんの方々が港まで来てくれた。10日間のうちで関われたのが数時間の方もいるのに全員がまた帰っておいでと伝えてくれる。その優しさに触れて涙がこぼれてしまった。

“出逢いと感動体験は人生を豊かにする”はまさにその通りだと思わされた10日間だった。

島や田舎は”何も無い”と言われるけれどもそうではなくて”人工物が少ない”だけだと思う。人工物が少ないから自分たちで作りだしたり、自然に身を任せて普段は気づけないことに気がつくことができた。

森におけるブナの役割りを聞いてからブナが沢山生えていたことに気づいた。みんな大好き行者ニンニク(キトビロ)が自生していることを知ってから視界に入るようになった。実際に海ゴミを拾って洗って裁断したからこそ海洋ゴミの問題を肌で感じられた。知識を得ることで世界が広がること、世界の見方が変わることに気づけた。

帰る途中で買ったコンビニのおにぎりや駅でのランチを食べて「これも美味しいけど、これじゃない、みんなと作って食べたご飯が恋しい」と思った。誰がどう作ったかを知って、みんなで一緒に食べるご飯の贅沢さを知った。決して毎日夜更かしして語り合うわけではなかったけど、メンバーの価値観や考え方を共有すること、くだらない話をすることも楽しかった。

10日間の活動を振り返るともっと頑張って活動出来たんじゃないか、もっと色んな人の話を聞けたんじゃないか、もっと真剣に考えて行動できたんじゃないかと思えてしまう、雄斗さんがいうには、この10日間はボランティアの準備段階。これからが本当のボランティアとのこと。自分なりに奥尻島のこと、神威脇のことを伝えていかなければと思った。

私はこの10日間を経てまたひとつ「ただいま」と言いたい場所が増えた。お金と時間をかけてでも帰るべき場所、会いたい人たちが増えた。人との縁はお互いが努力しないと繋がり続けられないとは言うけれど、そのための努力を努力と思わないほどに繋がっていたい人達ができたことに感謝している。雄斗さんをはじめ、関わってくださった皆さん本当にありがとうござました!また会いに行きます!