📣 ECOFFは地域と参加者の安全のために、感染症についての対策および方針を定めています。詳しくはこちら

山から頂くアメとムチ

今日は、聖さんが依頼を受けた山に行き、作業道を作る様子を見学しました。山は、斜面が急なだけではなく、石や木の枝が転がっていて、歩くだけでもかなり疲れました。その上、行く手に川が流れていたり、木が倒れて道が塞がれていたりしていて、ユンボが通れるように砂利を敷いたり、チェーンソーで木を除去したりして、進まなければなりません。

 そんな中、今日、初めて山の中でチェーンソーを使い、平地との違いを思い知らされました。まず、当然ながら足場が悪く、平地以上に姿勢を工夫しながら作業しなければなりません。そして何よりも、でこぼこの地面に転がる木は、切ったとたんに重心が変わって、思わぬ方向に飛んできます。それほど大きくない木でもかなり重たくて、人にあたれば大変です。特に、枝が複雑に入り組む広葉樹の動きを予測するのは至難の業で、せめて、勢いよく飛んでこないように慎重に切り進めるしかありません。滑落の危険もありますし、改めて、林業の危険さを感じました。ただ、そのような危険を避けて作業をうまく進められるように考えることや、山の中の気持ちいい環境、体を動かした後のご飯など、林業の魅力も感じました。チェーンソーやユンボがあっても最終的にはこの身ひとつが頼りで、山には抗えない、人間の小ささを感じる、そんな1日になりました。