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10日間の総復習

今日は最終日です。最終日にしてようやく、山で木を伐倒することになりました。まずは聖さんが一本伐木するのを見て、その後、実際に私が受け口を作り、聖さんが途中まで作った追い口の仕上げをして、伐倒しました。

 木を倒すときは、ロープや滑車を使って狙った方向に確実に倒せるようにしますが、それでも狙い通りに倒すのは簡単ではありません。重心をよむのが難しかったり、受け口や追い口を正確に作らなければならなかったりします。また、木の中が空洞になっていたり、腐っていたりすると、思わぬときに木が裂けるかもしれません。さらに、状況によっては、切った木が跳ねて人に直撃するかもしれません。下手をすれば死に得る中で行う作業は、非常に緊張感がありました。木が倒れる瞬間の音や勢いなどを見ていると、圧倒され、自分は今、すごいことをしているんだなあと思いました。

 10日間、チェーンソーなどの林業技術、日本の林業の現状、自伐林業のこと、農山村での暮らしなど、処理しきれないほど多くのことを学びました。また、聖さんや一緒に暮らした人たちをはじめ、多くの人にお世話になりました。一方で、地方では都会とは違って人とのつながりが重要になってくるということも痛感し、その関係を築くことが、村での暮らしの鍵になるのかもしれないと思いました。

 何はともあれ、私はこの10日間、本当に貴重な経験をさせていただきました。すぐに何かにつながるものではないかもしれませんが、人生のうちの10日を占めるこの期間は、恐らく、今後の人生に影響を与えると思います。そして何よりも、過ごしていて本当に楽しい、あっという間の10日間でした。