午後5時。オリエンテーションが終わり、泊まり場のリビングにて、受け入れ先の農家さん達と顔合わせをした。まるで仕事上で新しいメンバーが参入した時とか、取引先の方と初めてお会いするときのような緊張感だった。学生で言えば、入学式初日レベル。もう私はお手洗いに度々行くわ。体震えるわ。喉が渇くわ。自己紹介で何を話すかすっ飛ぶわ。これで大丈夫ですかこれで大丈夫ですかと、自分が話す時間と内容を何度も世話人に確認するわ。私は緊張度のマックスだった。さて、そんなガチガチの状態だが、次の日に朝の8時15分過ぎから農家さんのとこで活動することになっている。再度会っても、自分は相変わらずガチガチの状態だと思うので、どうやってその緊張を解凍するのかを今頃考えている。そういえば、顔合わせの際に10分ほどのワークをやった。そのワークでは自分の呼ばれたい名前と自分を表す言葉、例えば、自分の好きなものややっていることなどを8つ書く。そのワークには農家さんも参加されていたので、各農家さんがどういった言葉を出されていたのかを後で見返せた。ひとまず、明日会う農家さんのことはそれで予習しようと8つのキーワードを暗記するつもりでいる。こんなことを書いているうちに、自分は緊張すると生真面目になるんだと気づき始める。
ちなみに、自分は職業柄、何か1つやることに逐一確認する癖がある。これは農作業をするにおいても非常に大事なことらしく、曖昧な理解のまま作業をするよりわかるまで質問する方がいいらしい。種子島弁でわからないことがあるかもしれないが何度も聞いてほしいとのことだった。(何度も聞くことでなんとかなるのだろうかとちょっと疑問だが‥。)
その他にも私の仕事柄の癖が種子島に来てからも度々出てきた。都会から出てきて、空も広々と見えて、空気も澄んでいて、風が心地よく吹いて、見える景色や風の触感がガラッと変わったのに。GWで通常より倍の価格で何万円もかけて飛行機と船代を払って来ているのに。それもかかわらず、自分の脳内はまだ室内でPCと向き合っている時とほぼ同じだった。仕事での考え方はすごく大事だと思うけど、それをそのまま持ってきてしまっていいのかと迷いがある。ここまで場所も感じる空気も関わる人も変わった中で、普段自分のやっていることをそのままやっていいのかと戸惑いがある。それより何か別の関わり方、何か別の考え方ができないのかと今日の夜に悶々と考えていた。それより一旦、明日に会う農家さん、みっちーさんのワークシートを確認しよう。
筆者:にんにん