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変わらない文化

「今後のビジョンはどのようにしようと考えていますか。少子高齢化や人口減少、跡継ぎの大変さなど問題が山積みだと思うのですが…。」これは、本州から来たある方が宮出さんに聞いていた質問です。私はこれを聞いた時、徳之島には合っていない質問ではないかと感じました。

徳之島は他の場所と比べて、飾らない島だと感じます。他の場所なら立っているであろう看板も、徳之島では見かけません。ハブが出てくるところにハブ注意と書かれたものはなく、急な崖っぷちに黄色と黒色のロープが張られているところも見かけません。リスク管理は自己責任という文化があるそうです。おかげで、景色をとる時に、注意看板や派手なロープが遮ることはありません。スマホを向ければ面倒な操作なく写真をおさめることが出来ます。また、観光地らしきところの看板も特に着飾ったことはせず、淡々と景色や場所の説明が書かれていました。たとえ時間がたとうとも、観光地として選ばれたとしても、ほぼそのままの姿で残されています。それが出来ているのは、変わらない文化がその島にあるからだと感じます。

ところで、自分は普段システム系のものを触っており、次々と更新されるSNSの投稿やIT業界の情報を見ています。そして、それをやっているうちに、変化に追いつけなければ置いていかれてしまうという焦りを感じています。次は何を飾ればいいのか、次は何を新しく生み出したらいいのかを考え、日常は最新情報をくまなくチェックしていく日々です。新しい刺激を得るので面白いですが、休む時間はどこにあるのか彷徨うことがあります。でも、のんびりしていると置いていかれる気がして、落ち着けないです。一方で、徳之島に流れる時間は更新が目まぐるしい環境下とは異なります。先ほど書いた通り、その島では”変わらない文化”があると感じます。それはまるで星空のようです。星空はいつみても感動するほど美しいものだと思います。そして、それは変わらないからこそ魅力的であると感じます。さて、ここで最初に書いた質問に戻します。その質問に対して宮出さんはこう答えていました。「別に、これからずっと今の仕事を続かせていこうとは思っていない。」とのこと。今を楽しむことを大切にしているというような答えが返ってきました。私はその考えもいいなと感じました。目まぐるしい変化を求めるわけでもなく、その時その時をそのままに楽しむ魅力が徳之島にあると感じます。「地域おこさないことが地域おこし」と現地で聞きましたが、まさにその魅力を維持させるための考えだと思いました。

自分は変わることだけをひたすら執着してきましたが、”変わらない”のもいいと徳之島で気づかされた気がします。