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帰郷。

今日で焼尻島での村おこしボランティアの全日程が終了した。とはいえ、最終日は朝にいつも通りゲストハウスの清掃を終わらせた段階で業務は終了した為、身支度を終わらせてしまうと感傷に浸る位しかすることはなかった。私は、ボランティアに参加することが非日常体験であると重々承知の上で、できるだけ島の日常を体験することを目標にしていた。しかし最終日が訪れ、これから今までの日常に戻るのかと考えていた時に気づいたことがある。それは、島にとっては自分たちがいない時期こそ日常であるということだ。実際、今日もゲストハウスにはお客さんが混み合い、もずく漁も行われる。その業務に自分達は関わることができない。そうした事実が無力感を募らせてしまう。だが、この10日間が無駄であった訳では無い。なぜなら島の日常を知り何が行われているかを想像できる人間が3人増えているからだ。私達はそれを今後色々な場面でこの活動について話すことがあるだろう。旅行客では持ち得ない視点で体験したことを伝えていく事ができるはずだ。この島で感じたこと、体験したことを忘れない。今後も島に貢献できるとしたらそれくらいかもしれないが、ボランティアについて考える非常に良い機会になった。焼尻島、そしてゲストハウスの二人には感謝してもしきれない。