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カラフルな貝は心も彩る

屋形島2日目。

今日も雲一つない良いお天気です。太陽の光が東京より柔らかい気がします。

午前中は、緋扇貝の養殖作業の体験。

養殖中の貝を引き揚げ、汚れを落としてまた海に戻す作業。これを何度も繰り返し、1年以上かけて育ち上がった貝たちを出荷前に磨く作業。両方をちょっとずつ体験させていただきました。後藤さん一家の所はこの磨く作業に力を入れておられるそうです。磨いていて貝のカラフルな色たちが現れる瞬間、1つ1つ違う貝たちの色と模様が嬉しくて夢中になりますが、後藤さん一家は1日で千個の貝を磨き上げるそう。出荷に至るまでの工程と作業量の多さは、東京でスーパーで買い物しているときは決して想像しなかったこと。そんなことに気づく機会をいただき、ありがとうございました。それから、サラリーマンの家庭で育った私には家族が一緒に働く姿を見ることも新鮮でした。

自分が磨いた貝たちをどこかでいつか食べる方にも、綺麗な貝殻とジューシーな身の美味しさとともにこの気持ちも届きますように。

お昼はディスカッション。

関係人口とは何か、どうしたら関係人口が生まれるのか、島・地域のためになることをするってどういうことなのか、そんなことを議論しました。

関係人口は「人と人との交流」の中で生まれるもの、でも「島の誰か」にとって関係人口が生まれたとしてもそれがそのまま「島」の関係人口になるわけではない、それでもそうして関係人口が生まれることが「結果的に」島のためになることもある。後藤さんが屋形島での活動に込めた想いをそんな風に受け止めました。

社会人になって何年も経ち、いつの間にか「人と人との交流で何かが生まれること」なんて夢物語なんじゃないかと思うようになっていました。でもこの屋形島にそれを実現している人がいる。一緒にいろんなことを語ることができる。それ自体が大きな励みになるし、とても嬉しい出会いでした。

午後は浜でearthing。

目を瞑って一歩一歩足の裏の感覚を探りながら浜を歩いていると、太陽の暖かさを感じ、波の音が聞こえてきて、意識がふわっと島に溶け込んでいくような気持ちにだんだんとなっていきます。心が緩む島時間。そしてそんな気分になると、「自分」と「他人」の繋がりっ何だろう、誰かに自分がもらったものを今度は自分が誰かに伝えていきたい、生きていくことの魅力ってそこにあるよね、こんな話がいくらでも続きます。

今夜は満月のようです。海に月の道が見えます。いつか見てみたかった景色。屋形島の思い出が一つ増えました。

今夜は、緋扇貝を入れてアクアパッツァを作ります!!食卓を囲んでまた交流が生まれますように。