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知ること、伝えること、繋げること

今日は屋形島2日目でした。昨日は、「島をよくすることとは?」について皆でディスカッションし、考えました。考え方、価値観は人それぞれであり、誰1人として同じ人はいないと思います。多様な方々が生活する中で、果たして「地域活性化することが島をよくすることなのか」、自分自身の中で考え、模索しながら今日を迎えました。世話人の猛さんがおっしゃっていた「考え方が違う14万人の中の1万人の重みと14人の中の1人の重みは違う」という言葉が今も忘れられません。

「今日はついに念願のヒオウギ貝との対面できる!」と思っていましたが、気温が低く、作業できないとの判断でした。

ふと、窓を見てみると雪が舞っていました。屋形島では今年初雪だったそうです。私は比較的都会で暮らしているので人間と自然が共に生きていることを忘れがちでした。「いつまでに作業をやらなきゃいけないからやろう!」と人間の考えばかりを押すのではない島の方々の姿を見ました。私は、自然と共に歩んでいく上で、自然を受け入れて共に生きていく意識を持つこと、自然から恩恵をもらっている感謝の心を持つことの大切さを実感しました。

今日の作業は島内を巡った後、ヒオウギ貝でキャンドルトーチを作りました。

美しいヒオウギ貝で作るキャンドルトーチの美しい灯火は、私たち4人の心を動かし、心から感動しました。しかし、私たち4人だけがこの美しさを知っているだけでは、人口14人の島である屋形島のヒオウギ貝の未来、屋形島の未来へとは繋がっていかないかもしれません。私たちは、どうヒオウギ貝のことを「知ってもらうか」「買ってもらうか」「リピーター、ファンになってもらえるか」を考えました。話をする中で、私はいかに自分がお金という価値に依存しているかを実感しました。私が今日食べている食材にも、毎日必死で育ててくださっている生産者さんがいて、食材にも命があります。スーパーに行けば、値段が貼ってあって、私は値段を見て「これは安いから買おう」とばかり思ってしまい、感謝の心を忘れていました。猛さんや仲間たちと話させていただく中で、食材を買う消費者である私は、食材を提供してくださっている生産者さん、そしていただいている命に感謝の心を持って、消費者さんと同じ価値を分かち合う存在でありたいと強く思いました。

 今日の作業で確実に言えるのは、私たちはヒオウギ貝の持つ魅力を知ることができたことです。私たちがまず未来へと繋げるためにできる行動は「伝えること」だと思います。

屋形島で得た気持ち、感覚、考え方、そして今限りある屋形島で過ごさせていただいているこの一瞬を大切にしていきたいです。そして、帰ったらまずは大切なあの人に、大好きなあの人に、見送ってくれたあの人に、自分が得たかけがえのない気持ちや経験を伝えていきたいと思います。