「今週の1枚」では、
これまでにECOFFのスタッフがおとずれた地域の写真を紹介していきます。
ビックリしましたか?
しませんか?
私は初めて見たときにビックリしました。
これは、トカラ列島に古くから伝わる仮面神です。
名前は「ボゼ」。
なぜボゼと呼ばれているのか、正確な由来はだれも知りません。
この神様はお盆の時期の最後の日にやってきて、手に持っている棒…「マラ棒」というのですが…。
それで島の人々を突っついて暴れまわります。
この棒で突っつかれると、縁起がよいのだそうで。
実際にはなかに人間が入っているわけですが、このボゼの姿になっているのが島の誰なのかは、
誰にもわからないようにしなければなりません。
また、ボゼの姿になれるのは男性だけと決まっており、さらに島外に持ち出すことは「ご法度」とされています。
現在では、トカラ列島の「悪石島(あくせきじま)」でしか見ることはできませんが、
以前はトカラ列島のすべての島で見ることができたんだそうです。
島外に持ち出し禁止なので、この不思議な仮面神を見たかったら、お盆の時期に悪石島に行くしかありません。
あまりにも不思議な神様なので、旅行会社はこの神様を見るためのツアーも組んでいますから、
行ってみたい方は、ツアーで行くといいかもしれません。
あ、ECOFFではまだ悪石島でのプログラムは実施しておりませんので、あしからず。
ちなみに、先ほど「持ち出し禁止」と表現しましたが、正確には島外のいくつかのフェスティバルに出演経験があります。
思ったとおり、島の人からの反対意見がおおく、難儀したようですが…。
さて、この仮面神について書いていくとキリがないので今回はこのへんで。
(撮影地:トカラ列島中之島 歴史民俗資料館 / 撮影:宮坂大智)