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草刈りの真実

ボランティア活動もあっという間に折り返しに入ってしまいました。体感としては、中身が濃厚なので、もっと長い時間を此処で過ごさせて頂いているように感じます。

本日の活動の流れとしては、昨日の餌やりに加え、迷い牛捜索から始まり、脱走牛と追いかけっこ、草刈り、草刈り、ご近所さんのぬかるみに嵌った車救出、全然ごはんを食べに来ないジャージー牛さんたちと根気比べ(私が負けました)、草刈り、草刈り、草刈り…。天気は昨日とは打って変わって雲一つない快晴、絶好のハプニング&草刈り日和です(?)

ただひたすら黙々と草を荷台にてんこ盛りにしていく作業は私のような慣れていない人がやると体力的にもメンタル的にも相当しんどいです。加えて山地さんからも「お前のやり方効率悪い、そんなんじゃいつまで経っても終わらん」とせっつかれ、これだけ頑張って集めた草も牛さんたちの前に置けば一瞬で消えるのも、そのあまりの呆気なさに空しくなります笑。

では、なぜこんな大変な草刈りをしているのか。その理由は、宝牧舎は自然放牧が目標だからです。牛たちには自然に生えているものを食べさせたいという山地さんの願いと裏腹に、栄養のない山に生えている草だけでは牛の健康を保つための栄養素が足りていないのが現状です。そのために山地さんは土地の整備も並行して行っているそうです。宝牧舎では「牛が放牧場の中に生えている草だけで健康に生きていける放牧を目指し、それまでは人間が牛たちのために手を貸す」という考え方で今日まで突き進んできました。この話を聞いて、草刈り作業は山地さんの夢を実現するためのプロセスの一部なのだなと感じました。その道のりの中に自分の今日の頑張りが含まれていると思うと、大変なだけの草刈りにも誇りを持てるようになりました。

山地さんと話していると、意味のある目的を持つことや、そのために自分はここで何をすべきなのか、たくさんの「考える」機会を得ることができます。だからこそ、活動中は厳しいことを言われることもあります。しかし、山地さんの「俺が厳しいんじゃなくて、自然が厳しいんだ」という言葉は本当にその通りだなと思いますし、確かにそれを実感する3日目でした。

追記:

最後の言葉は、山地さんから「俺がブログにそう書けって言ったって言っとけ」と教示頂きましたので、ここでその旨を伝えておきます笑