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開始と参入

2日目です。

今日からジオファームでの本格的な作業が開始します。

朝6時から馬房の敷料の入れ替え、水桶と餌桶の洗浄を同時にやっていき、その間にジオファームの職員さん達が馬の放牧をしていきます。

馬の糞尿を吸った敷料はとても重たく、朝から身体に熱が入ります。洗って新しく水を補充した水桶も相当な重量になり、少し運ぶだけでも力がいります。

そして農場のお馬さん達は皆元気で、水桶の水を満杯に入れたと思いきや、次見たときにはお馬さんの手によってひっくり返されていたり、掃除中に服ごと引っ張られそうになったりと、大きな体格を持つ賢い生き物を相手にするために用意するべき体力や判断能力、それらを実感させてくれました。

そんな馬達ですが、彼らは草食動物。しっかりとした上下関係の意識があり、誰が群れの中のリーダーか見抜き、意識する、鋭い直感があります。そのため、馬と接する時、馬を引く時などは堂々と、毅然とした態度で馬と共に歩く姿勢が大事になってきます。

ジオファームの職員さん達は皆、それを心と身体に刻みつけており、今日、馬を引く練習を施してくれたことで、私達ボランティアの心に、その意識を刻み込んでくれました。

段々と気温が上昇する中、新しい敷料を馬房に入れ、餌の乾草をあげ終わり、外での大方の作業を終えた後、案内されたのはマッシュルームハウス。

衛生キャップを被り、両手にゴム手袋、片手にバケツとハサミを持って入った室内は、室温17度を目安に管理されており、涼しいその室内に、奥までずらりと二手に並んだ4段の栽培棚と、それぞれの段に生えた大量のマッシュルームがありました。

そのマッシュルームはこの農場で回収したお馬さんの糞を使った苗床で育てており、これを売って得た利益を農場の設備や、馬の飼料・敷料等に使い、そして再び出された馬糞をマッシュルームの育成に使っています。

その循環の中に本日私達も参加させていただきました。

マッシュルームは一日であっという間に大きさを変え、すぐに大きくなりすぎてしまいます。そのため、一日にどれほど収穫規格内のものを回収できるか、手際の良さが試されます。

その上マッシュルームは90%以上が水分で構成され、傷付きやすくとても繊細です。この農場の要となる大事な生産品。傷つけないよう、それでいて取りこぼしが発生しないよう、できる限り手際よく丁寧にマッシュルームを規定のカゴに回収していき、一度お昼休みを挟みながら黙々と作業をしていきました。

私は約6時間で8つ程のカゴにマッシュルームを回収できましたが、勤務している方の中では一時間に3カゴ分も回収すると聞いたので驚きです。

作業には地元の高齢の女性から、ウズベキスタンから来た外人の方まで、様々な人が作業に参加して、皆それぞれ意思疎通を図りながら同じ作業に没頭します。自分もその中に参加することで、この農場の役に少しでも立てているのかなと実感できました。

午後4時を回ると、マッシュルームの回収を切り上げ、私達ボランティアの本日分の作業は終了し、農場での一日を終えました。

まだまだ身体はついていきませんが、得られる教えを大事に持ち帰ることをモットーに次の機会に備えていきます。

また明日も6時から作業を開始します。

夕食は皆で自炊した焼きそばと炊き込みご飯を食べました。十分に体力を回復させ、明日の充実のために備えていきます。