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降りしきる雪の中

八幡平9日目。

今日で終日作業できるのは最後でした。この景色とももう明日でお別れか…と寂しさがつのります。

朝外に出ると、大粒の雪が降っていました。東京出身の私は雪といってもちらつく程度しか見たことがなく、まるっとした綿のような雪は初めて見ました。今日の雪は今まで見た雪の中で間違いなく一番大きかったです。日常では出会えない景色との出会いに感動し、八幡平での暮らしの魅力を実感しました。

朝は2組に分かれて作業し、1組は馬のお世話、もう1組はマッシュルームの菌床準備をしました。私は馬の世話を担当し、作業が終わった後は稲わらづくりを行いました。稲わらは麦わらと比べて通気性がよいため、馬の足にもマッシュルームにも良いとのことです。一つ一つ手作業で稲を切るのは大変でしたが、馬房にわらを入れてふかふかの稲わらの上で寝ころぶ馬の姿を想像すると、寒い中でも頑張ることができました。

午後はマッシュルーム栽培の床に使うピートモスという土の準備を行いました。ベルトコンベアで敷かれていくピートモスの隙間を埋めていく作業です。作業の一部は機械化されていますが、やはり手作業が多くを占めており、人が多ければ多いほど早く進みます。ボランティアとして参加する中で、人手を必要とする単純作業が予想以上に多いことに驚きました。地方で過疎化や高齢化が進む中、機械化が進まず人手を必要としている現状があります。ボランティアとしてこの課題に直接関わったことで地方創生への解像度が上がり、さらに関心が強まりました。

また、この課題に気づき、レポートとして発信することは、微力ながら地域おこしにつながっていると感じます。ボランティア期間に得た貴重な経験を、今後の自分の行動に活かしていきたいです。明日は最終日。最後まで八幡平の魅力を吸収し続けたいと思います。