[box type=”bio”] これは2011年3月4日〜15日の間にトカラ列島中之島で実施されたモニターツアーの体験記です。前編はこちらからご覧になれます。[/box]
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今日もまた、ヤルセで作業をしました。今日はこの島で移住を考えている海老蔵さん(仮名)と一緒に作業です!
作業内容は、きのこの菌を丸太に打つ菌植と、畑に肥料をまくこと、枯れた木の片付けです。
初めての作業だったのでなかなか進みませんでしたが、指導してくださるクニさんは「それでも一人でやるよりは早い。」とおっしゃってくれました。よかった。。しかし、6000個菌植をしないといけないところ、まだ1000個です。明日も頑張らねば!
お昼ご飯は、そうめんを茹でて、だし汁につけて頂くそうめん汁とおにぎり、から揚げ、ミートボールなどのおかず、豪華に頂きました! 外で食べるご飯はおいしいです!
夕食はミートソーススパゲッティ、ジャガイモノスープを寄田さんに作っていただきました。そして夜は、乾杯です♪ 明日は六時起きです、頑張ります!
[symple_heading type=”h2″ title=”2011年3月11日” margin_top=”40px;” margin_bottom=”20px” text_align=”left”]
今日は今までで一番の快晴です! 今日はヤルセまで、いつもなら車で行くところ、トレッキングがてら海岸線を歩いて行きました!
背丈ほどのクワズイモの群生やヤギの全身揃った白骨、高台からの綺麗な海の景色を見ることが出来ました。
長い間使われていなかった道なので草木が生い茂っていて、途中少し迷ってしまいましたが、その時に森の中にひっそりと石積みの塀のがあったりして、人が使っていた形跡がありました。なかなか面白かったです。みんな見つけたかな?
お昼頃、ヤルセに到着してさあお昼ご飯を作って食べよう!というとき、14:00までに港に行けばヤスさんという方が「平瀬」という離れ小島にボートで連れて行ってくれるとの情報が! 急いで撤収、港に向かい、連れて行ってもらいました!
平瀬は、10分もあれば一周できてしまうほどの島(瀬)です。ここにはカツオドリという鳥がコロニーを作っている場所があることでちょっと有名です。
あまり鳥を驚かせてはよくないので、静かに近づきました。まるで異世界、鳥の楽園という感じでした。
水際ではツタノハガイやタカラガイ、カメノテがたくさんいて、採りまくりました! カニやウツボもいましたよ!
無人島で、海の恵みをいただく。
そんなことをしているときに、地震と津波の情報がありました。中之島にも2mの津波が来るとの情報が。急いで戻り、高台へ避難したため、被害はありませんでした。
幸い中之島にはそれほど大きな津波は来なかったようですが、しばらくフェリーが出ないとのこと。帰るのが遅くなりそうですが、参加者、中之島方たちは全員無事です。大変ご心配をおかけしました。
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地震の影響は中之島にはほとんどありませんでしたが、フェリーが欠航しているため、今日帰る予定でしたが、延期になりました。
私たちは今できることをしようという気持ちで、今日も農作業のお手伝いです。今日は、ショウコウミカン(トカラ固有のミカン)の苗の植え付け作業です。植えつける畑の土は水はけが少し悪いため、少し高く土を盛って、そこに植ることを覚えました。
ショウコウミカンの植え付け作業をするボランティアメンバー
雨が降ったばかりの水をたっぷり含んだ土をスコップで掘るのはかなりの重労働です。しかし、今までは、ちまちました作業が多かったので体全体を使ったこのような作業もまた良し、としましょう(笑)
今日の夕食は小麦とジャガイモを使って作ったニョッキと先日獲ってきたカメノテです♪ 日数がのびたため、食料にあまり余裕がないので、これからはあまり豪勢な食事にできません。
今ある食材をみんなで考えて使っていきます。こういうのも、また良い経験ですね。
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今日はさすがに疲れがたまってきていたのと、雨のため、休息日にしました! 一応7時に起床したものの、朝食を食べた後すぐにゴロゴロ~♪ zzz・・・♪
お昼頃にみんなもぞもぞと起きてきて、昼食♪(笑)
ひとしきり眠った後は、宿舎の掃除をしました。トイレや台所、9日間もみんなで使っていると汚れて行くものですね。掃除の後は自分の体もきれいにするため、温泉へ♪ 幸せ~♪
その後、車で西の集落に行き、島で一番大きいとされるガジュマルを見学。どこがどうなっているのかよくわからないくらい、本当に大きいガジュマルでした。
宿舎に戻り、夕食♪(笑) 全然動いていないのに、お腹だけはしっかり空くね、とみんな(笑)。毎日動きっぱなしだったので、たまには体をいたわるゆっくりした時間を過ごすもの良いですね。
[symple_heading type=”h2″ title=”2011年3月14日” margin_top=”40px;” margin_bottom=”20px” text_align=”left”]
今日はくにさんのご厚意によりヤルセでランチです! ランチといえども、自分で火をおこして、米を炊いて、ちゃんこ鍋をつくるという、なんともアクティブなランチ! しかもちゃんこ鍋の具材はイノシシの肉と、あまり見掛けることのない、青い色の魚!
トカラ列島でイノシシ肉!
外での料理には、みんななかなか苦戦していました。まず、火が木になかなかつきません。また、鍋をどうやって火にかけたらよいのか、難しい。吊るすのか、置くのか・・。
試行錯誤してみて、どうやったら火が大きくなるかなど、体得できました。火のつけかたなんて、文字で書いても伝わるものではないですね。
やっとこさできたちゃんこ鍋は、何とも言えない味がしました! どんな味かって、これまた文字では伝えられません(笑)
食事の後は畑に入り込んできたヤギの捕獲作戦です! 人海戦術、総勢10人で追いつめて2頭捕まえました。さぞかしヤギも怖かったろうに。。聞くところ2頭のうちの1頭はくにさんの家で飼っていて脱走したポッキーちゃんだそう。こんな偶然もあるものですね。
今日も、食べたり、あそんだり、作業したり、十分に満喫しました!(書いていないですがちゃんと今日も作業しましたよ!)
ヤルセでちゃんこ鍋!
明日はついに中之島を発ちます。
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今日は中之島を発つ日です。
また今日はちょうど島の学校の卒業式でした。今年の卒業生は中学生の男の子1人だそうです。私たちも卒業式に参加させていただけることになりました。
スタッフは残念ながら所用の為参加できませんでしたが、参加してきたみんなは「人数が少ないだけ先生と生徒の結びつきが強いのが感じられて、感動した。」というような感想を持ったようです。
こちらの学校とはまた違うのでしょうね、こういうところでも「離島」を感じます。
昼過ぎ、いよいよ、中之島を去る時です。
ヤルセでさまざまな作業を教えてくださったくにさん、海へ連れて行ってくださったヤスさん、トカラ馬を触れ合う機会を作ってくださったさぎりさんなど、港には今までお世話になった方や、その他島民の大勢の方たちがいらしていました。
汽笛の音とともに、港で手を振る人、フェリーから手を振る人。10日間しか中之島にいられなかったけど、離れるのは、感慨深いものがあります。
私自身本当に楽しかった。そして「村おこし」について、よく考えさせられました。・・・と私の感想を言ってもしょうがないので・・・(笑)参加者の感想や写真などは近々アップしますのでお楽しみに!
村おこしボランティア【第1回中之島コース】
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期間
2011年3月4日〜15日(11泊12日)※うち1泊は船内
参加者
7名(男性4・女性3)+ ECOFFスタッフ2名
地域
鹿児島県鹿児島郡十島村 中之島(トカラ列島 中之島)
作業内容
- 島ラッキョウの収穫
- 島ラッキョウの出荷準備
- 竹林整備
- ヤルセ農園の整備
- シイタケのホダ木作り
- シイタケのホダ木運び
- シイタケの駒打ち
- 畑への肥料まき
- ショウコウミカンの植え付け
- 野生ヤギの捕獲
観光
- 歴史民俗資料館
- 御岳登山
- 御池トレッキング
- カヌー
- 七ツ山海岸
- 海岸線トレッキング
- 漁船体験
- 無人島探検
- 集落の散策
- アウトドアクッキング
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[author] [author_image timthumb=’on’]https://ecoff.org/wp-content/uploads/2014/02/prof-kozue.jpg[/author_image] [author_info]記事:秋山梢【村おこしNPO法人ECOFF理事】
2011年より四万十川に移住。林業に勤しむかたわら、ひのき家具の製作も担当する。村おこしボランティアのモニターツアーに同行し、本体験記を書きました。[/author_info] [/author]