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島の人々に魅せられて

島体験2日目。はじめに、「深海松」と呼ばれる、北の海で見られるサンゴを使って、ネックレスを作る体験をしました。

サンゴといえば、南西諸島の温暖な地域を思い浮かべますが、北海道の深海でも生息しているようです。

一見、茶色い木の枝にも見えるサンゴに、やすりをかけて磨いていきます。

次第に、青色や金色の輝きがでてきて、磨きをかけていくにつれて感動が増していきました。みんな無我夢中に磨き、日常を忘れて磨き続けました。

昼食はどうするんだ?という話から、ホッケでも焼くか! と、オーナーのご厚意で番屋でお昼をご馳走になりました。

暖炉の上でホッケを焼き、カゴで作った即席のベンチで食事を頂きました。“あるものを活かせば十分豊かさを感じることができる”、とのオーナーの言葉に心を打たれました。

昼過ぎには役場に伺い、島としての観光への取り組みについてヒアリングを行いました。島に住む人にとっても、島の外からくる観光客にとっても、皆に恩恵のある取り組みを考えることが重要だと感じました。

また、奥尻島では海洋ごみ問題も深刻です。漂着するごみが多く、ごみ拾い活動をしても処分能力が追い付かない。

でも拾わなければ、またどこかの陸に流れ着いて誰かが拾うしかない。こうした課題はほかの離島でもあるのではないか、何か自分にできることはないか、考えさせられました。

その後、歴史民俗資料館に伺いました。奥尻島では8000年も前から人が生活していたと言われています。ブナ林が豊かな水を生み、人々の生活を支えてきた、そしてその原生林が今も残っていることに奥尻島の雄大さを感じます。

また、この資料館では、土器や石器などの展示物を実際に触ることもできます。実際に触れて、展示物の背景にあるストーリーを思い浮かべることで感じ取るものがある、学芸員さんのそうした姿勢に魅せられました。

今日は天気に恵まれ、島の西側で壮大な夕日を見ました。島の人々に恵まれ、様々な奥尻を体感できたことに感謝し、一日を終えました。