あっという間に最終日。10人それぞれが旅の帰路につきました。

濃密でかけがえのないこの10日間は間違いなく、同じ時を過ごした仲間にとっても、私にとっても大きな人生のターニングポイントになったように感じます。そして、奥尻島でのこの10日間の経験は皆んなの「心のお守り」になったことでしょう。

そして私がこの旅で感じたのは「人との縁」というのは不思議で素晴らしいものだということです。

私は当初この活動に参加できるメンバーではなく、出発数日前に急遽メンバーに空きが出て参加することができました。突然のチャンスに私は不思議な「縁」を感じ、迷うことなく参加を決意しました。

今思えばあのチャンスは「偶然」であり「必然」だったような気がしてなりません。

あの偶然の「縁」が今こんなにも心動かす経験に繋がっていると思うとそうとしか思えないのです。

ガイドのゆうとさんと橅林に行った際の

「森で地面を見ると一見何もないが、土には多くの種が埋まっていて、沢山沢山準備して耐えて、耐えて、耐え抜いた植物が最後に花を咲かす」

という言葉が心に残っています。

私はこの旅で多くの人に出会い、「繋がり」ました。そのひとつひとつの出会いは自分にとって大きな刺激となり成長の「養分」になっています。私は春から新社会人です。きっと苦しい事も待ち受けている事でしょう。でも、こうやって人との繋がりを得て自分に貯めた「養分」はきっとその時に花を咲かせる材料になってくれるはずです。そう考えたら今私は社会人になることへの不安はありません。自分の自分なりの花を咲かせてやります。

自分の人生を動かす出会いというのはすぐそこにあるのかもしれないし、こうやって偶然見つけることもあるかもしれません。大切なのはそのチャンスを見逃さず、その「縁」を大切にすることのように感じました。本当にこの奥尻島に来れてよかった…。島民の皆さんに出会えてよかった…。10人の仲間に出会えてよかった…。そのことを今痛感してます。

最後に、このようなご時世の中私たちを受け入れてくださったガイドのゆうとさんを始め、外崎ファミリー、温かく接して下さった島民の皆さん本当にありがとうございました。皆さんの支えがなければ、私たちがこんなにもかけがえのない経験をする事はできませんでした。

そして、一緒に10日間という時間を共有した仲間たち、本当にありがとう。1人1人”個性”があって、それがとても良くてこんなにも素晴らしい仲間に出会えたことは私にとってものすごく大きな財産です。

この「縁」はこれからもずっと続いていくと確信してます。私と島民の皆さん、仲間との「縁」は「今此処」からがスタート。ひとまずのお別れです。また会いましょう！