今日はゆうとさんのガイドの下、ブナ林を歩いた。
おそらくメンバー全員が人間の手を加えられた場所を歩くのかと思っていたが、実際は道無き道を行く小サバイバルだった。最初は困惑していたが、みんな逞しく木々を掻き分けて探検を楽しんでいた。
ゆうとさんのガイドでは普段ではありえない出合いに満ちていた。
7年間栄養を蓄えて、春前のわずかな時間に花を咲かせる花に出会った。目にも留めなかったその小さな黄色い花びらに、力強さを感じた。
沼地では、花の中に暖かい部屋をもち、虫たちをもてなす花に出会った。もてなされた虫たちは次の部屋へと花粉を運んでいく。
ブナの木肌には地衣類と菌類が共生している。この島に来て、ブナの木はたくさん見てきたが、あの白い斑点にこのようなストーリーがあるのを知って、世界が広がった気がした。
理性と感情、両方に対して自然が訴えかけるような、最高にエキサイティングな経験だった。
このメンバーとの本格的な活動も残り1日。まだ活動は終わってないけれど、10年後も20年後も共に活動したいと思える、そんな仲間との残りの時間を1秒も無駄にしたくない。