私はここへきて大きくふたつのことについて改めて考えるきっかけをもらいました。
第一に、自然との共生について。
生茂るブナ林、どこを見渡しても広がる海や空、東京では見ることのできない自然の雄大さに圧倒される日々の中で改めて実感しました。人間は自然によって生かされている、ということを。
長い長い自然の営みの中で作られた森や海、生物との繋がり、普段見ぬ自然や奥尻の歴史に触れ考えさせられました。そしてこれらは守っていく人がいないと廃れてしまい、これから先の日本の未来についても考えるきっかけをもらいました。
第二に自分の過ごしてきた当たり前の日常について。
ここでは三食の自炊や洗濯、日々の掃除、当たり前のことだけど、実家では任せてしまっていたことなどを能動的に動き、8人のボランティア生と共同生活を送りました。
これらの生活の中でいかに自分が人から助けてもらっていたか、また自分のできることとストレスがたまることなどに改めて気づくことができたのです。
今回のボランティアでは自分が与えられたことよりホストや島の方、また周りの学生から与えられることが多く、助けられてばかりの10日間でした。コロナ禍という状況の中でこんなに貴重な経験ができたことに大変感謝しています。
この学びを発信し、また次世代にも繋げられるように自分も努めたいと思いました。