「優しさ」って何ですか?
いきなり言われても、漠然としすぎてわからない問いです。
僕自身もいままで全く分かりませんでした。
でもその答えの1つが、ここ種子島で見つかるんじゃないかと、この1か月半で確信しました。
そんな1か月半を過ごした、あるインターン生のお話…
今日(本当は昨日)は事情によりたんかんの選別を行っていました!
種子島でとれる、ミカンに似た果物、たんかん。
ビタミンCはみかんの2倍あるんだとか。
これを色がきれいなものとそうでないものに分けた後、箱詰めしていくという作業を行っていきました!
選別しながら、世話人のヒデさんと雑談していくのがなかなか楽しかった…
そしてecoffとして最終日ということで、農家さんの皆さんで集まって送別会を行いました!
農家さんや役場の人たちとしょうもない話から日程中に起きた出来事など、本当にたくさんの事を話しました!
終にやってきた、感謝状の授与…
ようやく終わったという安心感と、もう終わってしまったのかという切なさが混じった、言葉では表現しにくい思いに満たされました。
この1か月半、たくさんの農家さんに会って対話して感じたことが1つ。
それは「この島には優しさがあふれている」ということ。
ここに来る前までの僕は、都会の荒波に飲み込まれるが故、言いたいことを控えるなど、少し距離を置く人間でした。
風景も人も、無表情に見えてしまい、どこか他人を疑っている自分がいたし、多分回りもみんなそうしている、そう思っていました。
でも種子島は違った。
風景は1日の疲れを癒してくれ、人間の言葉では表現できない芸術を五感に届けてくれる。
そして農家さんたちは。自分たちの知らない人たちに対して、懐疑心も持たずにたくさんのことを聞いてくれる。
みんな、いろんな形の「優しさ」を持っているのです。
失敗しても、しかることなく、次の瞬間には笑いあえる空間を作ってくれる。
そして、いつでもありのままの僕を受け入れてくれて、ありのままの農家さんでいてくれる。
自分の存在を確かにしてくれる環境が、ここにはあるのです
種子島は、僕に「優しさとは何か」その答えを教えてくれる不思議な島でした。
そんな島をもう少しで離れてしまうのは本当に本当に寂しい…
だから絶対にまた戻ってきます、「お邪魔します」じゃなくて、「ただいま」と言って。
ありがとう、種子島。
行ってきます。