自伐型林業を学べる本格派ボランティアツアーが登場
皆さんは「地域活性化」と聞いて何を想像しますか? 近年では生産から加工販売まで行う「1次産業」+「2次産業」+「3次産業」=「6次産業」が地域活性化の方法として有力視されています。しかし、実際には全てを一人もしくは一つのグループで行うことは至難のわざです。
そもそも、日本の農地面積は国土のわずか1割程度。こんなに狭い場所であれやこれやと工夫を凝らしたところで限界があるとは思いませんか? もちろん、それ自体は良いことですし、村おこしNPO法人ECOFFでツアー型ボランティアを実施している宝島のように、極端に土地が狭い離島でも皆が一丸となれば素晴らしい産業を生み出すことができます。
一方で、日本の森林面積は約7割。実に農地面積の7倍もの広さです。これまで、多くの人々がこの7割の土地を「邪魔者」だと勘違いしていました。
確かに、荒れ果てた森を有効活用するのは大変なことです。しかし、この広大に広がる森は、「木」という「再生可能な資源の集まり」なのです。こんなに沢山ある資源を活かさない理由があるでしょうか?
この森を資源として捉え、持続的に森を整備して収入を得る林業スタイルこそ、地域活性化の救世主とも呼べる「自伐型林業」です。
この春、四万十川のみならず各メディアでも注目されている「シマントモリモリ団」のご協力を得て、参加費わずか5万円で自伐型林業を体験できる7泊8日のボランティア活動を四万十川で実施することとなりました。
自伐型林業は誰でもできる持続的な林業
一般的に「林業」というと、危険で収入が低い、衰退しつつある仕事と思われがちです。また、その林業スタイルも50〜60年に一度一気に木を伐採して材木を売るというものがほとんどで、とても女性や移住者が参入できるようなビジネスではありません。
ところが、自伐型林業はこうした林業の概念をいっぺんに覆してしまいます。自伐型林業は、誰でも、それこそ女性でもできる林業であり、大型の機械を使い、50〜60年も待ってやっと収入を得るようなビジネスではありません。
自伐型林業の場合はていねいに森づくりを行い、間伐した木や燃料になる材などを売りながら、良い木が育ったらそれを売るという持続的な林業なのです。
もちろん、林業だけを専門にする必要はありません。森はゆっくりと育つものですし、大規模林家のように広い土地があるわけではないですから、必ずしも毎日森に行く必要はありません。ですから必要な時に森に入り、そうでない時は農業や観光業などをしながら暮らすことができるのも自伐型林業の良いところです。
7泊8日で自伐型林業の基本の基本が学べます
さて、今回の「村おこしボランティア【四万十川コース】」では、限られた8日間という期間を最大限に生かし、林業の基本の基本、そしてこれからの地域活性化のあり方を学ぶことができます。
具体的には、初日に自伐型林業に関する講義を受け、翌日からの2日間でチェーンソーを安全に扱えるように講習を行います。その後、2〜3日間は実際に山に入り、シマントモリモリ団の指導を受けながら自伐型林業を実践します。山から切り出して作った薪の配達も予定しています。
そして最後に、シマントモリモリ団以外の林業チームの山の見学と、四万十川の観光をし、自伐型林業だけでなく四万十川の自然そのものに対する理解も深めるという内容になっています。
宿泊場所は、四万十川のシンボル「沈下橋」の中でいちばん長い「佐田の沈下橋」のほとりにある隠れ家的コテージ「川辺のコテージ」です。ドラマ「遅咲きのひまわり」で主人公の自宅として実際に使用された宿ということもあって、雰囲気と景色は抜群です。
参加者の皆さんと活動するコーディネーターは、シマントモリモリ団代表で、川辺のコテージのオーナーでもある宮崎聖さんと、元祖林業女子として各メディアで話題になっている秋山梢さん。宮崎さんは、ECOFFのオンラインショップのひのき家具の製作もされており、秋山さんはECOFFの理事でもあります。
ご関心のある方は今すぐお申し込みを
今話題の「自伐型林業」を体験することができる村おこしボランティア【四万十川コース】に少しでもご関心を持った方は、ぜひ詳細ページをご覧になり、プログラムにご応募ください。皆さんが四万十川で様々な学びを得ることを楽しみにしています。