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“当たり前”

奥尻島3日目。9時にima cocoを出発した。車に揺られている道中にブナとシラカバを発見し、その違いについて世話人の外崎さんからお話を伺った。お話を伺う前、そこに森があることに対して「当たり前」だと感じていた。森ができていく過程も知らなかった私にとって非常に衝撃的だった。後世の為に、この瞬間も役割を果たしている木の姿に大きな影響を受けた。その後は離島仙人の枝松さんに深海松の加工を体験させて頂いた。思い思いにサンゴを磨き、ピアスやストラップを制作した。お昼は枝松さんが3年もの月日をかけた行者にんにく味噌を和えたイカを始めとし、奥尻の食材を味わった。午後は奥尻島津波館と民俗資料館を訪れた。津波館では遺品や写真、映像から奥尻島を襲った津波の恐ろしさを感じることができた。幸せだった日常がほんの数分で跡形もなく壊れてしまった北海道南西沖地震。メンバーと奥尻島について学ぶことができた今日この1日も決して「当たり前」ではないのだ。私は3年前に岩手・宮城を訪れ、東日本大地震について多面的に学んだ。震災をどう後世に伝えていくべきか。高齢の方々が安全に1秒でも早く避難する為にどのような経路が必要か。奥尻島の現状と通ずる部分が多くあった。民俗資料館では縄文時代の土器やアイヌ文化、民俗芸能等、幅広く自らの体と心で感じることができた。

奥尻島をメンバーと共に五感で楽しむことができていることに感謝し、明日からも活動したい。